大会準備委員長挨拶

 このたび,日本パーソナリティ心理学会第26回大会を羽州山形,山形市の東北文教大学にて開催させていただくことになりました。東北地区での開催は,2005年第14回大会の岩手大学から数えて12年ぶりになります。大会日程は,2017年9月7日(木)と8日(金)の2日間です。
 山形県は,山形市を中心とする村山地域,海沿いの庄内地域,新庄を中心とする最上地域,米沢を中心とする置賜地域の4つの地域からなります。地域ごとに特徴がありますが,山形県民はおしなべて,「清貧の思想」が根付いているように感じます。私心がなく,一所懸命に真面目に働く姿はまさに堅実に生きるという東北でも最も東北人らしいとも言われます。そして,男女ともに冗談や悪ふざけを嫌う傾向があり,「真面目に働くことが喜び」とする文化が根付く地域です。
 また,前回大会企画での統計チュートリアルで多くの参加者があり,その続編とした企画も考えております。さらに,パーソナリティは相互作用理論から,少しずつですが遺伝率へと理論が移行しつつあり,新たな理論展開や調査・実験が求められています。今後パーソナリティ研究に求められるものは,生物学的基礎と行動指標に基づいた実証的研究,そして家庭や学校,職場における環境要因を規定する現場での量的・質的研究ではないかと思われます。そこで,生物学者による基調講演「イモリとつき合って35年~生殖生物のおもしろさ~」を企画いたしました。さらに,海外招待講演やさまざまな企画も提供いたしたいと存じます。
 山形の地で,パーソナリティに関心のある多くの皆様が集い,研究の成果を発表し,意見を交わし,討論する機会を頂いたことに深く感謝いたします。これからの心理学を取り巻く環境は困難も予想されますが,個人内差と個人間差,人としての個性の本質,それらを知るための信頼性・妥当性・効率性の高い測定方法などを通じて,人間の本質について深い議論が行われ,相互に学び合える場にできればと考えております。どうか,多くの皆様にふるってご参加いただけますよう,よろしくお願い申し上げます。

2017年1月吉日
日本パーソナリティ心理学会第26回大会準備委員会
委員長 松田浩平(東北文教大学)