プログラム

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自主シンポジウム（J）

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自主シンポジウム01（実行委員会選抜）

J01

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会場+オンデマンド配信 2023年10月8日（日） 11:00～12:30
（第3会場：広島国際会議場 B2F ダリア1）

学びにくさのある子への遠隔学習支援を可能にするICT活用
～デジタルコンテンツの活用と日常的な共有をベースに、途切れることのない学びを支える～

企画者, 話題提供者：井上賞子¹
話題提供者：伊藤陽子⁴、中村孝一⁵
司会者：吉野晃子²
指定討論者：齋藤大地³
1.安来市立荒島小学校、2.松江市立乃木小学校、3.宇都宮大学、4.仙台市立八乙女中学校、5.NPO法人eboard

概要

近年、学びの保障の観点から、遠隔での学習を選択できる重要性が増している。学びにくさのある子ども達は、遠隔であっても「その子の学びやすさ」が必要だが、課題は多い。本シンポジウムでは、小・中の現場から「遠隔での学びが成立するための学習の重点」「宿題の場面を活用しての日常的な遠隔の学びの実際」について、webコンテンツを作成しているNPO法人eboardから「学びやすさへの工夫への挑戦」について話題提供を行う。学びにくさを抱えた子ども達の学習を、「遠隔であっても学べる」という具体的なゴールのイメージから見直し、彼らにとっての自立した学びを支えるあり方を探りたい。

自主シンポジウム02（実行委員会選抜）

J02

論文ページ

会場+オンデマンド配信 2023年10月8日（日） 12:55～14:25
（第3会場：広島国際会議場 B2F ダリア1）

発達や愛着に課題のある子どもたちへの理解と支援
教室マルトリートメントの視点から

企画者, 司会者, 話題提供者：松久眞実¹
話題提供者：川上康則²、堤信之³
指定討論者：阿部利彦⁴
1.桃山学院教育大学、2.杉並区立済美養護学校、3.広島市立尾長小学校、4.星槎大学大学院

概要

今、学校現場では「愛着の問題を抱える子ども」の存在が課題となっている。発達障害のある子どもの二次障害として、愛着の問題を抱えることも少なくない。「愛着障害」に関する研修会は、どこでも教員や放課後デイサービスなどの福祉施設職員で満員になっている。
　まず「愛着の問題を抱える子ども」はどのような問題を抱え、どのように支援したらよいのかについて話題提供する。そして愛着に問題を抱える子どもに対する個別なサポートとともに、学級やクラス集団の中でどう支援するかという課題について、教室マルトリートメントの視点から迫りたい。
３人のシンポジストによる話題提供を通して、これからの教育のあり方について議論したい。なお、所属機関の研究倫理審査委員会の承認を受けており、開示すべき利益相反関係はない。

自主シンポジウム03（実行委員会選抜）

J03

論文ページ

会場+オンデマンド配信 2023年10月8日（日） 14:50～16:20
（第3会場：広島国際会議場 B2F ダリア1）

学習障害児への学校の校内支援体制はどう整備されたか
公立中学校と私立高校の事例から

企画者：菊田史子¹
司会者：坂井聡²
話題提供者：星野友則³、黒澤勝⁴、菊田有祐⁵
指定討論者：河野俊寛^{6, 1}
1.一般社団法人読み書き配慮、2.香川大学、3.慶應義塾高等学校、4.新宿区立落合第二中学校、5.慶應義塾大学環境情報学部、6.北陸大学

概要

通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査（文部科学省,2022年）によれば，「学習面で著しい困難を示す」児童生徒は6.5%と10年前に比し認知が上がったことが窺える。また，「インクルDB」（国立特別支援教育総合研究所）で「学習障害」を検索すると約15.7%（2021年9月5日現在）が該当する（河野，2021）。その一方で合理的配慮を求めて弊団体を訪れる相談者数は減らず、学習障害の理解や支援に悩む学校の姿が垣間見える。特に中学・高校では定期試験が壁となり配慮が進みにくい実態もある。そこで、学習障害支援を行う私立高校・公立中学校から実践を報告し、組織として学習障害の子供を支える校内体制整備について考える。

自主シンポジウム04（実行委員会選抜）

J04

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会場+オンデマンド配信 2023年10月8日（日） 16:45～18:15
（第3会場：広島国際会議場 B2F ダリア1）

「トライアングルプロジェクト」５年目を迎えた成果と課題
小野市「トライアングルプロジェクト」の歩みと今後の方向性

企画者, 司会者：小林祐子¹
話題提供者：岩佐直彦²、山中宏之²、西村奈保子³、吉田和弘⁴
指定討論者：中尾繁樹⁵
1.小野市発達支援室、2.小野市立小野特別支援学校、3.小野市立河合小学校、4.こどもプラス小野、5.関西国際大学

概要

発達障害をはじめ障害のある子どもたちが学校・家庭・地域で安心して過ごせるためには教育･福祉･保健など行政分野を超えた取り組みが必要である。「トライアングルプロジェクト」として都道府県レベルでまた各市町でも様々な実践が行われているが、兵庫県小野市では５年前からモデル地域としての取り組みを進めてきた。小野市では小野特別支援学校を中心に事業を推進しており、その成果を市内の小中学校に普及しようとしているところであるが、まだまだ課題も多い。これまでの取り組みを総括し今後の方向性を明らかにしていきたい。

自主シンポジウム05

J05

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会場のみ 2023年10月8日（日） 11:00～12:30
（第4会場：広島国際会議場 B2F ダリア2）

高等学校における特別支援教育の施策展開Ⅱ
通級による指導を通常の学級における指導・支援に広げる

企画者, 司会者：井上秀和¹
話題提供者：熊本靖²、甲斐綾子³、後藤理絵⁴
指定討論者：笹森洋樹⁵
1.国立特別支援教育総合研究所、2.公立高等学校（定時制普通科）、3.公立高等学校（全日制普通科）、4.公立高等学校（全日制職業学科）、5.常葉大学

概要

高校においては、2018年に通級による指導（以下、通級）が制度化され、集団から個々の生徒までを対象とした特別支援教育の指導体制が確立された。通級は、教員による「個に応じた指導」や生徒の「個別最適な学び」の基盤づくりができる場であり、子供の思いや願いを踏まえた指導や支援に向けた対話ができる場である。本シンポジウムでは、高校の特別支援教育の充実に向けて、高校採用の教員が通級を通常の学級における指導・支援に広げることを意識して、学校全体の取組から通級を導入した実践や、通級の指導実践を通常の学級に発展させた実践、通級が設置されていない学校で個別的な指導を行う実践の報告を通して、個別的な指導を一斉指導に生かすことについて議論を深める。

自主シンポジウム06

J06

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会場のみ 2023年10月8日（日） 12:55～14:25
（第4会場：広島国際会議場 B2F ダリア2）

ギフテッドの理解と援助のこれから

企画者, 司会者, 話題提供者：片桐正敏¹
話題提供者：小泉雅彦²、室橋春光³
1.北海道教育大学旭川校、2.ギフ寺、3.北海道大学

概要

ギフテッドは，知的能力が極めて高く，特異な才能をもつ人に対して，主として教育領域で用いられる用語であるが，教育現場において正しく理解されているとは言い難く，実際に配慮や支援が行われていない現状すら存在する。本シンポジウムは，ギフテッドの理解と援助のあり方について，今後どのような展開が期待されるのか，それぞれの登壇者の立場から話題提供を行い，本シンポジウム参加者と議論を深めていきたい。そのため，それぞれの話題提供は議論を深めるきっかけとして，主にシンポジウム参加者と議論する形式でシンポジウムを進めていく予定である。

自主シンポジウム07

J07

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会場のみ 2023年10月8日（日） 14:50～16:20
（第4会場：広島国際会議場 B2F ダリア2）

算数障害が日常生活・社会生活に及ぼす影響
－実は、授業以外でも困っています－

企画者, 司会者, 話題提供者：藤岡徹¹
話題提供者：伊藤一美²、黄淵煕³
指定討論者：河村暁⁴
1.福井大学教育学部、2.星槎大学大学院教育学研究科、3.東北福祉大学教育学部、4.福岡教育大学教育学部

概要

本シンポジウムは算数障害がある方の算数・数学の授業場面以外の日常生活・社会生活での困難に着目する。算数障害の特徴は日常生活・社会生活に影響を与えることが予想されるが、まだ知見の蓄積が少ない。しかしながら、算数障害のある方のよりよい生活のためには、日常生活・社会生活での支援や配慮も重要になる。そこで、3人の話題提供者が「算数障害の特徴である数量感覚および数学的思考が社会生活に与える影響」「算数障害のある児童における時間処理における困難」「算数障害のある方が成人期以降に直面する日常生活・社会生活での困難」について話題提供を行い、それを踏まえて算数障害のある方への日常生活・社会生活での支援や配慮について検討していきたい。

自主シンポジウム08

J08

論文ページ

会場のみ 2023年10月8日（日） 16:45～18:15
（第4会場：広島国際会議場 B2F ダリア2）

子どもの学びを支える学級づくりの在り方
〜通常の学級において個別最適な学びを実現するために〜

企画者, 司会者：上條大志¹
話題提供者：片岡寛仁²、菊池哲平³、阿部利彦⁴
指定討論者：田中裕一⁵
1.小田原市教育委員会、2.小田原市立酒匂小学校、3.熊本大学大学院教育学研究科、4.星槎大学大学院教育実践研究科、5.兵庫県立山の学校

概要

通常の学級では、学級集団を組織し指導・支援していくと同時に、「個別最適な学び」という言葉に象徴されるように、個々の学びに合った指導・支援も求められている。一見対極にあるような両者であるが、両立することは可能なのであろうか。可能であるならば、どのような指導・支援が求められるのであろうか。このことについて、特別支援教育の視点から教育のユニバーサルデザインの在り方について追究してきた３人の話題提供者に、実践や研究成果を報告いただきながら、これからの子どもの学びを支える学級づくりの在り方について議論を深めていく。

自主シンポジウム09

J09

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会場のみ 2023年10月8日（日） 11:00～12:30
（第5会場：広島市文化交流会館 3F 銀河A）

生徒が生きる高校通級を目指して
兵庫モデルの挑戦

企画者, 司会者, 話題提供者：鳥居深雪¹
話題提供者：赤井育代²、白井俊介³、石川照子⁴
指定討論者：田中裕一⁵
1.関西国際大学、2.兵庫県教育委員会、3.兵庫県立西宮香風高等学校、4.三重大学、5.兵庫県立山の学校

概要

H30年に高等学校における通級による指導が制度化されて、5年が経過した。自治体による制度の取り組みは多岐にわたる。兵庫県では、「高等学校としての通級指導」という視点を大事に、県教育委員会（特別支援課・高校教育課）、高等学校長、通級指導担当教員が力を合わせて取り組んできた。令和4（2012）年度に、通級指導を受ける生徒数は150名以上となった。本シンポジウムでは､兵庫モデルの基礎をいかにして構築してきたか､教育委員会、管理職、担当教員の立場から､話題提供する。指定討論者として、通級指導制度化前後、文部科学省で担当し、その後兵庫県教育委員会で関わった田中裕一氏に参加していただき、兵庫モデルの到達点及び今後の展望について検討したい。

自主シンポジウム10

J10

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会場のみ 2023年10月8日（日） 12:55～14:25
（第5会場：広島市文化交流会館 3F 銀河A）

ＣＬＭ方式による発達支援と親支援
―幼児期の終わりまでに育ってほしい１０の姿を育む保育―

企画者, 司会者：酒井晃子¹
話題提供者：岸本優子²、大河内友紀³、高山恵子⁴
指定討論者：中村みゆき¹
1.NPO法人ライフ・ステージ・サポートみえ、2.三重県いなべ市社会福祉協議会療育支援事業係、3.三重県亀山市子ども未来課子ども支援グループ、4.ＮＰＯ法人えじそんくらぶ

概要

気になる子の支援は、診断を急ぐより、毎日過ごす保育所等での発達支援が肝要であると考え、「ＣＬＭ（Check List in Mie）と個別の指導計画」を開発した。この計画は、気になる行動の要因分析に基づく支援を組み立て、約２週間で成功に導く実践をし、評価する。この実践は、子どもの適応行動の獲得、担任の支援力の向上、小１プロブレムの予防に効果的である。当日は、療育教室と保育所での実践、親支援の実践を報告し、幼児期の発達支援と親支援について考察を深める予定である。

自主シンポジウム11

J11

論文ページ

会場のみ 2023年10月8日（日） 14:50～16:20
（第5会場：広島市文化交流会館 3F 銀河A）

幼児期から学童期を繋ぐ個別の指導計画の在り方
〜保幼小の実態把握チェックリストをもとに〜

企画者：村田健治¹
司会者：中尾繋樹²
話題提供者：大本綾子³、前田高志⁴、畑本駿平⁵
指定討論者：花熊暁²
1.奈良佐保短期大学、2.関西国際大学、3.認定こども園関西国際大学附属難波愛の園幼稚園、4.生駒市立小平尾保育園、5.神戸市立井吹西小学校

概要

平成29年度の文科省による特別支援教育体制整備状況調査によると、幼児期から学童期において、特別な支援を必要とする子どもたちに対して、個別の指導計画が作成され、個に応じた支援が一層展開されている。しかし、その作成にあたっては「アセスメント」「援助・指導の内容選定」について困難感、負担感を感じている保育者・教員の実情がある。そこで本シンポジウムでは個別の指導計画の作成の在り方について、現場が抱える困難感について話題提供し、チェックリストを活用した指導計画のモデルケースについて検討を行い、幼児期から学童期のスムーズな支援に向けた指導計画作成の実践方法の提供を目指す。

自主シンポジウム12

J12

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会場のみ 2023年10月8日（日） 16:45～18:15
（第5会場：広島市文化交流会館 3F 銀河A）

スクールワイドPBSの実装の障壁を乗り越える（１）
第１層支援の「探索段階」と「導入段階」における障壁

企画者, 司会者：半田健¹
企画者, 話題提供者：若林上総¹
話題提供者：庭山和貴²
指定討論者：宮木秀雄³
1.宮崎大学、2.大阪教育大学、3.山口大学

概要

スクールワイドPBS（以下、SWPBS）は、すべての児童生徒の教育・社会的成果を高めるために必要な学校文化と階層的行動支援を提供するフレームワークである。SWPBSは、「探索段階」、「導入段階」、「試行段階」、「完全実施段階」といった段階を経て、学校に実装される。本シンポジウムは、第１層支援の「探索段階」と「導入段階」に焦点を当てることで、今後も日本の学校現場に拡がり続けるであろうSWPBSの効果的な実装に寄与したい。そこで、SWPBSの実装を進める話題提供者が、「探索段階」と「導入段階」の障壁を乗り越えるために必要な取り組みや工夫について、実践とその成果を発表する。最後は、フロアも交えてSWPBSの展開について議論したい。

自主シンポジウム13

J13

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会場のみ 2023年10月8日（日） 11:00～12:30
（第6会場：広島市文化交流会館 3F 銀河B）

読み書きに困難のある子どもへのICTを活用した学習プログラムの開発と実践
「KIKUTA プログラム」とその効果

企画者, 司会者, 話題提供者：河野俊寛¹
話題提供者：石崎江衣子²、菊田史子²
指定討論者：坂井聡³
1.北陸大学、2.一般社団法人読み書き配慮、3.香川大学

概要

読み書きに困難のある子どもに対して，文字の読み書きの正確性と流暢性をICTによって補助代替する支援プログラム（KIKUTAプログラム）とその効果について報告する。河野（2021）によると，読み書きの困難に対してICTを活用できるようにすることを目的とした支援は，2009年以降散発的に行われおり，一部は論文として公表されている（河野ら，2011；河野ら，2021）。本プログラムは，それらの過去に実践された支援と，文字の読み書き補助にICTをどのように使えばよいかを知る，という目的は同じであるが，自らICTを使おうとする意欲や，ICTを合理的配慮として自身でその使用を申請できるスキルも育てることを目的としている点が異なっている。本プログラムの概要，参加者例，及び効果検証について報告することで，読み書きに困難がある子どもを対象としたICT活用支援の広がりにつなげたい。

自主シンポジウム14

J14

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会場のみ 2023年10月8日（日） 12:55～14:25
（第6会場：広島市文化交流会館 3F 銀河B）

小中学校における合理的配慮としてのICTの導入過程
組織的・継続的なAT活用のための査定から指導まで

企画者, 話題提供者：山下祥代¹
企画者, 司会者：氏間和仁¹
話題提供者：池田静香²、沖見洋二²、岩本晶子³
指定討論者：村上大樹⁴、辻佑子¹
1.広島大学、2.東広島市立寺西小学校、3.東広島市立磯松中学校、4.広島県立福山特別支援学校

概要

学校教育において合理的配慮としてICTを導入することは珍しいことではなくなったが，特定の教科や学習活動での実施が多く，学校における取り組みとして組織的，継続的な報告は少ないことが課題である。本シンポジウムでは，インクルーシブ教育システムの実質的な実現のための方策の一つの柱として，合理的配慮としてのICT活用（つまり，assistive technology: AT）の導入を学校組織として行っている小学校と中学校から導入過程と継続に向けた取り組みについて情報提供を受け，参加者と議論をすることで持続性のあるAT実践の一助となることを狙いとしている。

自主シンポジウム15

J15

論文ページ

会場のみ 2023年10月8日（日） 14:50～16:20
（第6会場：広島市文化交流会館 3F 銀河B）

読みに困難のある児童生徒に対する学校図書館での支援
－読書バリアフリーをめざした取組を通して－

企画者：今枝史雄¹
司会者：福井喜章²
話題提供者：金森裕治³、武田光二⁴、今枝史雄¹、福井喜章²
指定討論者：中野泰志⁵
1.大阪教育大学、2.大阪府立八尾支援学校、3.元大阪教育大学、4.富田林市立葛城中学校、5.慶應義塾大学

概要

本シンポジウムでは、A市における読みに困難のある児童生徒へ学校図書館等がマルチメディアDAISY等の音声図書を製作・提供した取組を報告する。報告を通して、今後の学校図書館の読みに困難のある児童生徒への支援モデルを提案することを目的とする。話題提供は小学校学校図書館での取組、中学校学校図書館での取組、小学４年生へのマルチメディアDAISY図書の啓発授業、今後の学校図書館のバリアフリー化について報告する。

自主シンポジウム16

J16

論文ページ

会場のみ 2023年10月8日（日） 16:45～18:15
（第6会場：広島市文化交流会館 3F 銀河B）

発達障害のある子どもたちのリラクセーションを促す活動の取り組みと今後の展望（２）

企画者, 司会者：高橋眞琴¹
話題提供者：亀井有美³、山﨑真義^{2, 6}、尾関美和⁴
指定討論者：牛込彰彦⁵
1.鳴門教育大学、2.兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科、3.徳島大学大学院保健科学研究科、4.鳴門教育大学附属特別支援学校、5.帝京平成大学、6.滋賀県立八日市養護学校

概要

コロナ禍における自粛状況が続き，発達障害のある子どもたちもほっとする空間や活動が求められてきた。
Covid-19の感染法上の位置づけも変更となり，今後は，従来の活動方法へ移行することも考えられるが，コロナ禍で構想したオンラインによるプログラム内容についても併せて言及することで，発達障害のある子どもたちのリラクセーション機会の幅も広がると考えられる。本シンポジウムは，日本LD学会第30回大会（神奈川）において，自主シンポジウム（J34）「発達障害のある子どもたちのリラクセーションを促す活動の取り組みと今後の展望」をテーマに，話題提供，指定討論を行ったメンバーが，その後の研究内容も交え，企画，話題提供を行うものである。

自主シンポジウム17

J17

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会場のみ 2023年10月8日（日） 11:00～12:30
（第7会場：広島市文化交流会館 3F 十字星）

ICF（国際生活機能分類）から通常学級での合理的配慮の提供を考える（第３報）
－「ICF関連図ワークシート」および活用のための説明スライドの改善－

企画者, 司会者：佐藤晋治¹
話題提供者：阿部敬信²、後藤みゆき³
指定討論者：堺裕⁴
1.大分大学教職大学院、2.九州産業大学、3.大分県教育センター、4.帝京大学

概要

本自主シンポジウムでは，「ICF大分モデル」を大分県内小学校等で実際に活用してもらい明らかになった成果と課題，および改善策による研究成果と今後の実践について議論することを趣旨としている。話題提供として，阿部氏はICF項目の「簡潔かつ直感的な説明文」への書き換えを提案する。後藤氏は「ICF大分モデル」活用のための説明スライドの改善策を提案する。堺氏は，指定討論として，「ICF大分モデル」の今後の実践上の課題についての論点整理をする。

自主シンポジウム18

J18

論文ページ

会場のみ 2023年10月8日（日） 12:55～14:25
（第7会場：広島市文化交流会館 3F 十字星）

場面緘黙におけるエビデンスの現状と臨床への接続

企画者, 司会者, 話題提供者：辻田那月¹
話題提供者：飯村大智²、山中智央^{3, 4}
指定討論者：萩原広道⁵
1.大阪大学国際共創大学院学位プログラム推進機構、2.筑波大学人間系、3.島根大学学術研究院教育研究推進学系、4.鳥取大学大学院医学系研究科、5.大阪大学大学院人間科学研究科

概要

場面緘黙児は不登校を経験することが多く、早期発見・早期支援が重要である一方で、日本では認知度が低く、また支援体制は整っていない。
本シンポジウムでは場面緘黙について基本的な情報を整理した上で、日本と海外の場面緘黙の研究動向を紹介し、診断状況や併存症のアセスメント方法、治療方法などを比較する。加えて、場面緘黙児と関わる保護者や教員の不安や悩みにも焦点を当て、長期的な予後を見据えた包括的な実践の在り方について議論する。指定討論およびフロアを交えた質疑応答では、場面緘黙研究の知見を現場の支援にどう活かせるのかを、フロアの皆様と共に考えていきたい。

自主シンポジウム19

J19

論文ページ

会場のみ 2023年10月8日（日） 14:50～16:20
（第7会場：広島市文化交流会館 3F 十字星）

「インクルーシブに向かう保育・教育のパラダイムとは」
〜私たちの実践はどこに向かっているのか〜

企画者, 話題提供者：服部健治¹
司会者：佐々木恵²
話題提供者：小林麻如¹、肥後祥治³
指定討論者：二宮信一⁴
1.釧路短期大学、2.下関市立楢崎小学校、3.鹿児島大学、4.天使大学

概要

特別支援教育の進展にも関わらず、特別支援学級在籍数の増加、不登校の過去最高の増加率など、特別支援教育、あるいは学校教育の課題は拡大している。この現状を鑑みるとき、根本的なパラダイム転換によるインクルーシブ保育・教育の実現が必要と考える。
本シンポジウムでは、園内研修を通して見えてきたこれまでの保育パラダイムとその課題、持続可能性を見据えた離島圏の支援システム構築における「地域に根ざしたリハビリテーション（CBR）」の視点の意味と可能性、さらにPDCAサイクルから考える現行のパラダイムと今後の方向性という３つの話題提供を土台に、インクルーシブ保育・教育の価値と、その実現に必要なパラダイムについて検討する。

自主シンポジウム20

J20

論文ページ

会場のみ 2023年10月8日（日） 16:45～18:15
（第7会場：広島市文化交流会館 3F 十字星）

思春期・青年期を対象とした話し合い活動中心のソーシャルスキル・トレーニング
話し合い活動を入れる意義とは

企画者, 話題提供者：坂内仁¹
司会者：熊谷恵子²
指定討論者：熊上崇³
話題提供者：飯塚朱里⁴、莊司さやか⁵
1.北海道教育委員会、2.筑波大学心理・発達教育相談室／筑波大学人間系、3.和光大学現代人間学部、4.筑波大学大学院／筑波大学心理・発達教育相談室、5.森山脳神経センター病院／筑波大学心理・発達教育相談室

概要

本自主シンポジウムでは、筑波大学心理・発達教育相談室で実施している発達障害のある生徒等に対する中高校生のソーシャル・スキル・トレーニング（以下、SST）及び、それと連動させて行っている成人のSSTに関する取り組みを紹介したい。このSSTでは、単にソーシャルスキルをトレーニングするだけではなく、自分たちで話し合うことでその意義を理解し、その都度異なるテーマで話し合うというスキルもトレーニングしていくというものである。さらに、それらを知的障害特別支援学校の中・高等部や中学校の通常の学級、さらには高等学校などで取り上げる際に、どのようにしたらよいのかということを説明し、フロアと議論したい。

自主シンポジウム21

J21

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会場のみ 2023年10月8日（日） 11:00～12:30
（第8会場：広島市文化交流会館 2F ルミエール）

学習に関する適切な合理的配慮を決定するプロセスに関する検討
学外の非医療系支援者の視点から

企画者, 話題提供者：小川詩乃¹、明石法子^{2, 3}
司会者：吉田優英²
指定討論者：福庭由也⁴
1.学習支援団体、2.発達性ディスレクシア支援団体、3.愛知淑徳大学、4.公立小学校

概要

本自主シンポジウムでは、本人・保護者が学校に対して学習に関する適切な合理的配慮の「意思の表明」をする際、学外の非医療系支援者はどのようにサポートできるのか、4事例を通じて検討する。適切な合理的配慮の内容を考える上では、個別の学習困難の背景要因の評価や、申立したい合理的配慮の有用性の検討、子ども本人の意思確認が重要であると考えられる。指定討論やフロアを交えた討論では、子どもや保護者への支援の在り方、そして学校にとっての「過度な負担」とならない合意形成の在り方について、議論したい。

自主シンポジウム22

J22

論文ページ

会場のみ 2023年10月8日（日） 12:55～14:25
（第8会場：広島市文化交流会館 2F ルミエール）

読み書き困難を示す子どもへの「ひらがな・カタカナ」学習支援方法の検討(2)

企画者, 司会者：堀部要子¹、
話題提供者：畑瀬陸²、福元理英³、東俣淳子⁴
指定討論者：樋口和彦⁵
1.名古屋女子大学文学部、2.広島市立広島特別支援学校、3.日本福祉大学心理臨床研究センター、4.豊田市こども発達センター、5.広島修道大学人文学部

概要

学習面の困難さのうちの読み書き困難に焦点化して、「ひらがな・カタカナ」の習得を目的に行われた学習支援の効果やエビデンスについて検討する。話題提供では、①音韻意識習得と児童の興味・関心から引き出すひらがなの読み書き指導、②ひらがな・カタカナ学習用知育玩具を用いた文字の読み書き指導の実践とその効果、③アセスメントの結果に基づいたひらがな・カタカナの読み書きに対する支援、について個人情報および倫理面に配慮して報告する。指定討論では、これらの報告を踏まえて、読み書き困難のある子どもの「ひらがな・カタカナ」習得に必要な支援の内容と方法について討論し、効果的な学習支援方法を明らかにしていきたい。

自主シンポジウム23

J23

論文ページ

会場のみ 2023年10月8日（日） 14:50～16:20
（第8会場：広島市文化交流会館 2F ルミエール）

発達障害児者の「生きがい」を支えるとは

企画者, 話題提供者：三浦巧也¹
司会者, 指定討論者：橋本創一⁴
話題提供者：石津憲一郎²、砂川芽吹³
1.東京農工大学、2.富山大学、3.お茶の水女子大学、4.東京学芸大学

概要

発達障害児者は，過剰に社会への適応を目指すあまり，精神的な疲労や肉体的に疲弊し，充実した社会生活を送ることが難しくなってしまう可能性が考えられる。実際に，彼ら彼女たちがこれまでに受けてきた支援を振り返り，今後の生き方について悩み葛藤している事例が散見されるようになってきた。そこで，彼ら彼女らが望む場合においてであるが，獲得した社会的スキルや認知・発達的スキルに加えて，「生きがい」を支える視点を新たに見出す必要性が期待されている。本シンポジウムでは，発達障害児者が今後キャリアを形成していく際に，「生きがい」をどのように見出していけば良いのか，もしその過程で何らかの支えが必要な場合，どのような支援を行うことが望ましいのかという課題について模索する。

自主シンポジウム24

J24

論文ページ

会場のみ 2023年10月8日（日） 16:45～18:15
（第8会場：広島市文化交流会館 2F ルミエール）

発達障害学生支援のための専門人材養成プログラムの在り方を考える

企画者, 話題提供者：中野泰伺¹
司会者：脇貴典¹
話題提供者：諏訪絵里子²、辻井美帆³
指定討論者：高橋知音⁴
1.筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局、2.目白大学　心理学部、3.京都大学DRC（学生総合支援機構障害学生支援部門）、4.信州大学　学術研究院教育学系

概要

発達障害学生の支援に際しては、アセスメントに関する力やその結果に基づいて判断できる力に加えて、コーディネーターとしてのケースワークや継続した関わりの中で学生の修学環境を調整していく力も必要とされる場合が多い。本シンポジウムでは、まず、心理士養成に携わる立場ならびに修学支援に携わるコーディネーターの立場から、支援者養成の在り方と困難さ、修学支援におけるアセスメントの在り方やコーディネートのプロセスについて話題提供する。その後、発達障害学生支援に係る専門人材養成のための暫定的なプログラムの検討を通して、高等教育機関におけるアセスメントに関する議論を深めることとする。

自主シンポジウム25

J25

論文ページ

会場のみ 2023年10月8日（日） 11:00～12:30
（第9会場：広島市文化交流会館 2F プロヴァンス）

ASD児でみられたメディアからの言語習得
英語使用が優位となった事例

企画者, 話題提供者, 指定討論者：松本敏治¹
司会者：野内友規²
話題提供者：岡田朋子³、橋本洋輔⁴
1.教育心理支援教室・研究所　ガジュマルつがる、2.聖霊女子短期大学、3.名古屋経済大学、4.国際教養大学

概要

近年、自閉スペクトラム症の子どもたちの中に、家族が日常使用する言語ではなく、自らが興味・関心をもったメディア・コンテンツを繰り返し視聴し、そこで使用されている言語を好んで話すようになるものがいるとの報告がなされている（松本、2017；Ralston, 2016: Kissine et al., 2019)。本シンポジウムでは、両親とも日本語が母語であり家庭での会話が日本語でありながら英語しか話さないとの報告があったASD児について、幼児期から学校入学までの経緯・検査結果等を保護者・日本語指導者・検査者から報告し、本児の言語習得過程を議論する。

自主シンポジウム26

J26

論文ページ

会場のみ 2023年10月8日（日） 12:55～14:25
（第9会場：広島市文化交流会館 2F プロヴァンス）

発達障害児への効果的な支援は『本人参加型ケース会議』から
～自己理解・自己決定を進め、自分に合った支援を受けるために～

企画者, 司会者：冢田三枝子¹
話題提供者：大山美香²、松元ゆき³、伊東邦将³
指定討論者：安藤壽子⁴
1.横浜高等教育専門学校、2.横浜市立さちが丘小学校、3.横浜市立仏向小学校、4.Ｓ.Ｅ.Ｎ.Ｓ.神奈川支部の会

概要

児童本人が必要としている支援や目標を考えていけるよう本人が参加するケース会議（以下、本人参加型会議）の取組について話題提供を行い、その効果と課題について討論を進めたい。
【話題提供1】
通級指導教室における従来の指導に加え、在籍校への協働型巡回指導（教室への入り込み）を併用することによる本人参加型会議の効果について報告する。
【話題提供2】
通級指導教室を利用している低学年児における本人参加型会議のあり方や自己決定する機会の大切さについて報告する。
【話題提供3】
校内における本人参加型会議を継続して実施した成果について経過を追いながら報告する。

自主シンポジウム27

J27

発表取り下げ

自主シンポジウム28

J28

論文ページ

会場のみ 2023年10月8日（日） 16:45～18:15
（第9会場：広島市文化交流会館 2F プロヴァンス）

私学における特別支援教育⑥
―全教職員で進める支援の充実―

企画者, 司会者：一ノ瀬秀司¹
話題提供者：小島康二郎^{5, 4}、飯田亜佳^{5, 4}、鈴木雅子³
指定討論者：高橋あつ子²
1.大妻中学高等学校、2.早稲田大学大学院、3.横浜女学院中学高等学校、4.明治学院東村山高等学校、5.明治学院中学校

概要

私学の特別支援教育は、未だ意識も体制整備も十分とはいえない状況にある。それでも、私学でもできる取り組み、私学だからできる取り組みを検討することで、体制の充実、拡大に寄与できると考え、これまで５年間、体制作り、学業達成、ガイダンスプログラムなどの実践から支援を充実させていく道筋を展望してきた。
　大学入学試験における合理的配慮や、障害者差別解消法改訂による合理的配慮の私学における義務化などが追い風になって、研修を重ねる私学も増えている。本シンポジウムでは、私学においても組織を立ち上げ機能させるだけではなく、日常の全教職員の教育支援活動の中に、要支援生徒への的確な支援につなげていくプロセスを明らかにしたい。

自主シンポジウム29（実行委員会選抜）

J29

論文ページ

会場+オンデマンド配信 2023年10月9日（月） 9:00～10:30
（第3会場：広島国際会議場 B2F ダリア1）

算数障害児のスクリーニングと支援の関連性
算数障害スクリーニング検査を利用して

企画者, 司会者：熊谷恵子¹
話題提供者：山本ゆう²、三井菜摘³、武重朋子⁴
指定討論者：東原文子⁵
1.筑波大学、2.松本大学、3.アゼリア教育研究所、4.小諸市立坂の上小学校、5.聖徳大学

概要

現在、算数障害や算数困難のある子どもに対する指導も通級指導教室等で行われているが、算数障害の評価や指導の方法が少なく十分な指導ができていないという課題点について聞くことが多い。企画者は、算数障害の定義の歴史的な面での研究や算数障害のある子どもたちおよび知能検査の日本版作成等にかかわってきた。そのようなことから、算数に困難がある子どもたちをどのように評価するか、また適切な支援を提供するためには、どのようにしたらいいか、ということを日本における算数教育や学校現場の実情に合わせた方法を提案する。さらに、実際に算数の困難についての評価および支援を実施した話題提供者の取り組みを聞き、KABC-Ⅱ、LD－SKAIPの開発に携わった東原文子氏からの質疑応答を行うことで、算数障害の子どもへの評価および支援の今後についてフロアと議論をしていきたいと考える。

自主シンポジウム30（実行委員会選抜）

J30

論文ページ

会場+オンデマンド配信 2023年10月9日（月） 10:55～12:25
（第3会場：広島国際会議場 B2F ダリア1）

障害や家庭問題など複合的困難を抱える高校生への支援
東京都教育庁自立支援チーム派遣事業におけるユースソーシャルワーカーの支援について

企画者, 指定討論者：熊上崇¹
話題提供者：梶野光信²、浜野美穂³、五十嵐潤⁴
1.和光大学、2.東京都教育庁地域教育支援部主任社会教育主事、3.東京都教育庁ユースソーシャルワーカー、4.東京都教育庁ユースアドバイザー

概要

高校では、学習面や行動面、環境面での困難を抱える生徒が多く在籍している学校がある。生徒らは、LDや発達障害、虐待的環境や経済的困難など、複合した困難を抱えており、小中学校から不登校がちで、高校に進学しても中退してしまうケースもある。こうした生徒に対しては、個別支援だけではなく、学校内および学校外の専門機関との連携のうえでチーム学校として取り組むことが必要である。2016年より東京都教育庁では「自立支援チーム派遣事業」によりユースソーシャルワーカーを派遣し、複合的困難を有する生徒への支援チーム構築を行ってきた。この事業の理念・実践について発表し、困難を有するユースへの支援について議論したい。

自主シンポジウム31（実行委員会選抜）

J31

論文ページ

会場+オンデマンド配信 2023年10月9日（月） 12:50～14:20
（第3会場：広島国際会議場 B2F ダリア1）

読み書きに困難さがある子供に対するアセスメントから多職種連携のあり方を考える

企画者, 司会者, 話題提供者：川村修弘¹
話題提供者：柴玲子²、荻布優子³
指定討論者：川﨑聡大⁴
1.山形大学、2.島田療育センターはちおうじ、3.奈良学園大学人間教育学部、4.立命館大学産業社会学部

概要

本シンポジウムでは、読み書きの困難さを持つ児童生徒に対するアセスメントについて、教育や医療といった支援の場や職種によるアセスメントの考え方や具体的な方法の違いを整理したうえで、多職種・多領域の効果的で有機的な連携のあり方について検討することを目的とする。そこで、教育、医療、相談機関における立場からアセスメントについて話題提供していただき、読み書きの困難さに対して支援者がそれぞれの立場を活かして「何ができるのか」を整理するとともに、立ち位置の違いがアセスメントや支援内容にどのように影響するのか、教育における評価と支援、医療や福祉における評価と支援のありかたと効果的な連携のあり方について議論を深めたい。

自主シンポジウム32

J32

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 9:00～10:30
（第4会場：広島国際会議場 B2F ダリア2）

つなぐ！！　子どもを地域で支援するための持続可能な多職種連携とは
教育、医療、保健、保育、療育、福祉のまちぐるみの連携の工夫～「チーム名張」の実践

企画者, 司会者, 話題提供者：小林穂高^{1, 2}
話題提供者：寺川えり子³、山本貴美恵⁴、森由佳⁵、齋藤美穂^{6, 7}
指定討論者：小野次朗^{8, 9}、古川恵美³
1.名張市立病院　小児科、2.関西医科大学地域小児医療支援講座、3.兵庫県立大学看護学部、4.名張市福祉子ども部子ども発達支援センター、5.社会福祉法人名張育成会　児童発達支援センターどれみ、6.名張市教育委員会、7.名張カウンセリングサロンゆりかご、8.明星大学発達支援研究センター、9.明星大学診療所

概要

多様な背景を持つ子どもを限りある地域の社会資源で支えて育てるためには、本大会のテーマである「異領域でつなぐ、専門性でつなぐ」ことが不可欠である。どの地域にも医療、教育、保健、福祉等、各分野の専門家はいる。しかし異領域でつながって持続可能な支援体制を維持しアップデートしていくことは容易ではない。
　本シンポジウムでは市長以下まちぐるみで子育て支援に取り組む三重県名張市の取り組みを紹介する。登壇するのは小児科医、保健師、公認心理師（S.E.N.S）、児童発達支援センター所長（ST）、スクールソーシャルワーカー（SSW)である。園や学校で行動や発達が気になる子どもに対して、それぞれの職種がどのような専門性を持って動き、他の職種と連携しているのかを課題も含めてありのままに紹介する。そして会場のみなさまと地域における多職種連携について本音で語り合える時間を持ちたい。

自主シンポジウム33

J33

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 10:55～12:25
（第4会場：広島国際会議場 B2F ダリア2）

神経発達症児に対する支援者の関わりを考える
－子どもの主体性と豊かなコミュニケーションを育む関わりの再考－

企画者, 司会者：松島佳苗¹
話題提供者：加藤寿宏¹、長岡千賀²
指定討論者：吉川左紀子³
1.関西医科大学　リハビリテーション学部、2.追手門学院大学経営学部、3.京都芸術大学　芸術学部

概要

本シンポジウムは、自閉スペクトラム症児を主とした子どもと支援者とのコミュニケーションに焦点を当て、言語・非言語を含む支援者の関わりについて再考することを目的としている。
　2名の話題提供者からは、１)身体性に着目した非言語コミュニケーションの重要性に関する作業療法の実践的知見と、２)心理学的分析手法を応用した実証研究から得られた熟達者の関わりの特徴について話題提供を行い、支援者向けのオンライン教材の開発についても紹介する。
　コロナ禍を経て、教育現場におけるコミュケーションの在り方も多様化していることをふまえ、個々の子どもとの良質な関わりについて議論を深める機会としたい。

自主シンポジウム34

J34

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 9:00～10:30
（第5会場：広島市文化交流会館 3F 銀河A）

発達障害のある学生と卒業生にとっての就労
就労及び職場における合理的配慮

企画者, 司会者, 話題提供者：樫木啓二¹
話題提供者：長岡恵理²
指定討論者：高橋知音³
1.早稲田大学保健センター学生相談室、2.早稲田大学教職大学院、3.信州大学

概要

早稲田大学保健センター学生相談室で2009年から実施している発達障害学生自助グループやその卒業生が中心となって2019年に発足した同窓会組織である早稲田大学発達障害稲門会の活動のなかで、就労に関するテーマは何度も話題になり、情報共有や意見交換などを行ってきた。
　本自主シンポジウムでは、当事者学生は就労に対してどのような不安を感じ、情報を求めているのか、それに対してWADS卒業生は現役生に対してどのようなアドバイスを提供したかについて共有する。また、発達障害稲門会会員を対象に実施した就労に関するアンケート結果から、就労状況や働きやすい環境を得るための工夫について整理し、ディスカッションを行いたい。

自主シンポジウム35

J35

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 10:55～12:25
（第5会場：広島市文化交流会館 3F 銀河A）

発達障害児者への必要なキャリア支援の広がり
小学校から大人まで

企画者, 司会者：林原洋二郎¹
指定討論者：梅永雄二²
話題提供者：開田亜矢子³、和田充紀⁴、沢辺優⁵、大岡豊太郎⁵、舩木のぞみ⁶、嵐大基⁷、櫻井健太郎⁸
1.大阪大学大学院連合小児発達学研究科金沢校、2.早稲田大学教育・総合科学学術院、3.魚津市立経田小学校、4.富山大学教育学部、5.ヴィストカレッジ富山中央、6.ヴィストカレッジ金沢駅前、7.ヴィストカレッジ西金沢駅前、8.ヴィストジョブズ金沢入江

概要

不登校や発達障害児の増加、またコロナ感染症予防による教育スタイルの変化など、子どもを育てる環境はさらに多様性が求められている。その中で、小学校から大人になるまで、各段階で必要となる「キャリア支援」もさらに多様になっている。小学校、放課後等デイサービス、就労支援事業所の調査結果や実践報告を行い、発達障害児者に必要な各段階での「キャリア支援」について情報を共有し協議を深める。

自主シンポジウム36

J36

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 12:50～14:20
（第5会場：広島市文化交流会館 3F 銀河A）

発達障害者のウェルビーイングを高め社会参加を支えるための連携支援の在り方

企画者, 司会者：宇野京子¹
話題提供者：新堀和子¹、小林隆司³、前原和明⁴
指定討論者：松為信雄^{2, 5}
1.一般社団法人職業リハビリテーション・カウンセリング協会、2.一般社団法人職業リハビリテーション・カウンセリング協会、3.兵庫医科大学リハビリテーション学部作業療法学科、4.秋田大学教育文化学部、5.神奈川県立保健福祉大学名誉教授

概要

本シンポジウムでは、医療、教育、労働分野で実践と研究活動を行う話題提供者から、最新の労働分野での支援制度等の紹介や、40代発達障害者の保護者のこれまでの就労に至るまでの経験談を踏まえながら学校から仕事社会への円滑な移行と定着を支援するための多様な方法について伺い、指定討論者から職業リハビリテーションサービスにおけるキャリア視点の重要性について論じる。

自主シンポジウム37

J37

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 9:00～10:30
（第6会場：広島市文化交流会館 3F 銀河B）

アセスメントのポイント（勘所）を他の支援者と共有する際にできる工夫とは？
～「チーム学校」時代の連携のあり方について考える～

企画者, 司会者：米内山康嵩¹
話題提供者：桂野文良²、吉野さやか³
指定討論者：室橋春光⁴
1.千歳市教育委員会学校教育課、2.小樽市立稲穂小学校、3.泊村立泊中学校、4.北海道大学名誉教授

概要

本シンポジウムでは、小学校の通級指導教室担当者および中学校の特別支援教育コーディネーターの２名の教諭から話題提供をいただく。具体的には、小学校の通級指導教室担当者からは通常学級の担任との連携、中学校の特別支援教育コーディネーターからは校内外の連携を題材にし、自らのアセスメント（子ども理解）の勘所をどのように伝えるか、伝え方の工夫や周囲の関係者を巻き込む際の工夫をどのように行っているかについて、具体例を交えながら話題提供を行っていただく。対象の子どもを中心に据え、それに関わる関係者が子ども理解を共有し、よりよい形で連携するためにできることについて、議論を深めたい。

自主シンポジウム38

J38

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 10:55～12:25
（第6会場：広島市文化交流会館 3F 銀河B）

高校通級における論理力等の指導プログラムの実践と効果分析
都立高等学校通級における外部事業者との連携指導の取り組み

企画者, 司会者, 話題提供者：齊藤宇開¹
企画者：篁倫子^{2, 5}
話題提供者：綱川貴²、池野弘恵³、石田太陽³
指定討論者：月森久江⁴
1.たすく株式会社、2.TASUC株式会社、3.東京都立三宅高等学校、4.東京都杉並区立済美教育センター、5.お茶の水女子大学

概要

都立高校での特別支援教育の推進について、令和３年度から外部連携事業者を活用した通級指導の取り組みがなされている。各都立高校は外部連携業者から派遣される通級支援員とのティームティーチングの形式にて通級指導を開始した。高等学校での通級指導の内容は特別支援学校高等部学習指導要領の「自立活動」の内容を参考にすると定められており、各都立高校で生徒の実態に応じた指導内容が展開されている。本シンポジウムでは、都立高校での特別支援教育の推進について、通級指導を実施している学校や提供している事業者から話題提供を受け、高等学校における特別支援教育のあり方や通級指導の実施について議論したいと考えている

自主シンポジウム39

J39

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 12:50～14:20
（第6会場：広島市文化交流会館 3F 銀河B）

ライフステージ移行期にある青年期の発達障害児者にとっての課題と支援
中学、高校、大学、そして社会へ

企画者, 司会者, 話題提供者：末吉彩香¹
話題提供者：長山慎太郎²、藤川徹³
指定討論者：近藤武夫⁴
1.筑波大学人間系／ヒューマンエンパワーメント推進局、2.筑波大学附属大塚特別支援学校、3.株式会社Kaien、4.東京大学先端科学技術センター

概要

青年期は大きな変化の中で試行錯誤しながら自己理解を深め、自立した個人としてアイデンティティを確立する時期であり、青年期の障害児者にとってライフステージに応じた円滑な移行支援は重要な課題である。本企画では青年期の発達障害児者への移行支援について、①中学～高校、②高校～高等教育機関、③高等教育機関から社会、の3つの段階から検討する。企画全体を通し、環境の変化や個人の発達が著しい青年期の移行支援の現状やライフステージ毎に変化する発達障害児者ならびに周囲の抱える困難さについて整理し、当事者・家族・教育機関・社会資源の連携を踏まえた移行支援の方向性を討議する。

自主シンポジウム40

J40

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 9:00～10:30
（第7会場：広島市文化交流会館 3F 十字星）

学校や家庭は医療とどのように連携・協働すべきか
薬の知識，医療受診の基準，医療サポート，保護者説得

企画者, 司会者：三浦光哉¹
企画者, 指定討論者：原田剛志²
話題提供者：川村修弘³、星川裕美⁴、山口純枝⁵
1.山形大学、2.パークサイドこころの発達クリニック、3.宮城県岩沼市立岩沼西小学校、4.山形県尾花沢市立尾花沢中学校、5.名古屋市立西特別支援学校

概要

最近、学級の中には、発達障害の特性の軽減するために薬物治療をしている子供たちが多くなってきた。学校（担任・養護教諭・特別支援教育コーディネーターなど）は，最低限の薬の知識（薬名，薬量，効能，副作用など）を持ち合わせるべきであるが，“熟知していない”という教員も少なくない。一方，保護者の中には，子供に薬を飲ませなかったり，勝手に中止することも見られる。また，病院受診を断るケースもある。
　そこで，本シンポジウムでは，学校や保護者が医療とどのように連携・協働を図っているのかについて特別支援教育コーディネーター、養護教諭、管理職に話題提供していただき，参加者の皆様と共に討論したい。

自主シンポジウム41

J41

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 10:55～12:25
（第7会場：広島市文化交流会館 3F 十字星）

コミュニケーションと環境適応の難しさに対する幼児期から学齢期までの介入と結果
ライフステージに応じた支援について考える

企画者, 話題提供者：加藤希歩¹
話題提供者：早川智子^{2, 1}、川﨑勇輝^{1, 3}
指定討論者：玉村総枝¹
司会者：岩見美香¹
企画者：家森百合子¹
1.医療法人家森クリニック、2.マナビズムSPEAKIN´、3.社会福祉法人　平安養育院　つるの家

概要

当クリニックは神経発達症と診断された幼児、学童を主な対象としており、医療的・発達的視点に基づきアセスメントし、子どものライフステージに沿った発達課題に対して介入している。
　しかし幼児期から学校生活・学習を見据えた介入を行うも、子どもの特性や、周囲の理解・支援の状況などから発達的課題の解決に至らず、就学後に困難が生じたり地域で十分な支援を受けにくい場合もある。
　今回、幼児期には「集団生活に対して不安が強い」「園での出来事を話せない」、学童期には「手先が不器用」「すぐに諦めてしまう」といった主訴があった一事例について報告する。
　就学前から就学後にかけて医療、福祉の現場で評価・介入した経過をそれぞれの領域の視点からまとめつつ、よりよい就学前支援や就学後の学校生活・教育を教育、医療、福祉それぞれの視点から考えたい。

自主シンポジウム42

J42

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 12:50～14:20
（第7会場：広島市文化交流会館 3F 十字星）

それぞれのライフステージから見た合理的配慮とは
～切れ目のない配慮をスムーズに提供するには～

企画者：安永正則¹
司会者：楠敬太¹
話題提供者：堀田千絵²、副島勇夫³、望月直人¹
指定討論者：池谷航介⁴
1.大阪大学　キャンパスライフ健康支援・相談センター、2.京都市立芸術大学美術学部＜共通教育教職課程＞、3.大阪府立柴島高等学校、4.岡山大学教育推進機構

概要

2024年4月より、従来の国公立大学や公的機関に加え、私立大学や民間事業者による「合理的配慮」の提供が法的に義務化される。今後、様々な教育機関で合理的配慮が提供される予定である。この合理的配慮を受ける際に、高等教育機関に在籍している学生の場合、原則、意思表明が必要となり、小学校から高校まで、また高等教育機関では合理的配慮の扱いが異なっていると考えられる。

　そこで3人の話題提供者によるそれぞれのライフステージから、特別支援教育や合理的配慮の現状、スムーズな連携を行ううえで留意している事を述べてもらい、切れ目なく支援を継続するための在り方について議論したい。

自主シンポジウム43

J43

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 9:00～10:30
（第8会場：広島市文化交流会館 2F ルミエール）

「障害の社会モデル」の視点からの「自己理解」再考
大学での発達障害学生支援における診断、アセスメント、伴走型支援、ピア活動と「自己理解」

企画者：番園寛也¹
司会者：山科満²
話題提供者：菊地創³、石川千佳子⁴、高口僚太朗⁵
指定討論者：村山光子⁶
1.中央大学ダイバーシティセンター、2.中央大学文学部、3.松蔭大学コミュニケーション文化学部、4.中央大学法学部、5.長岡技術科学大学、6.明星大学発達支援研究センター

概要

本シンポジウムは、高等教育機関での障害学生支援、とりわけ「自己理解」が焦点化される傾向にある発達障害のある学生支援の文脈に限定しつつ、「障害の社会モデル」と「自己理解」に関する問題を整理した上で、薬物療法、アセスメント、伴走型支援、ピア活動それぞれの観点から「自己理解」の再考を試みる。障害の社会モデルが個人と社会／環境との相互作用の結果生じる不利益として障害を捉えるものである以上、「自己理解」とは「自己と社会との関係」あるいは「自分の前に立ち現れてくる社会の理解」といったものとなるはずであろう。セルフ・アドボカシーや社会適応の基盤となる「自己理解」のあり方を社会モデルの視点から再考する。

自主シンポジウム44

J44

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 10:55～12:25
（第8会場：広島市文化交流会館 2F ルミエール）

「ことばのつまずき」の見立てと発達支援
―教育・医療・家庭の連携と協働―

企画者：石川豊和¹
司会者：水野達哉²
話題提供者：東俣淳子³、長谷川圭子⁴、武田綾香⁵
指定討論者：相原喜子⁶、田中良三⁷
1.名古屋市立猪子石小学校、2.江南市立藤里小学校、3.豊田市こども発達センター、4.名古屋市立旭丘小学校、5.名古屋市立日比津小学校、6.愛知学院大学短期大学部、7.愛知県立大学名誉教授

概要

子どものことばのつまずきに対しては、的確なアセスメントと適切な支援が必要であり、教育と医療、家庭との連携・協働が欠かせない。小学校通級指導教室では、在籍学級との連携が重要であり、家庭とのコミュニケーションにも配慮する必要がある。中学校においては、教育と医療の連携が求められ、早急な支援が必要な場合もある。本シンポジウムでは、子どもに関わるあらゆる人たちに求められる連携と協働について模索し、ことばのつまずきを抱える子どもたちの発達支援を図ることが目的である。

自主シンポジウム45

J45

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 12:50～14:20
（第8会場：広島市文化交流会館 2F ルミエール）

PASS神経認知モデルに基づく評価と支援の新たな方向性
これまでの研究と実践から

企画者, 司会者, 指定討論者：岡崎慎治¹
話題提供者：青木真純²、松渕由佳子³、松尾奈美⁴
指定討論者：中山健⁵
1.筑波大学、2.東京学芸大学、3.元筑波大学大学院、4.島根大学、5.福岡教育大学

概要

本自主シンポジウムでは発達障害児者の認知特性の評価と支援の枠組みとしてPASS神経認知モデルを挙げ，国内外の先行研究の整理や指導支援，評価，実践に関する話題提供を通して，今後の同モデルに基づく評価と支援の方向性を検討する。話題提供1では同モデルに基づく指導プログラムについて国内外の研究をレビューした。また，話題提供2ではPREPを用いた読み書き支援事例の紹介を通して指導支援の方向性を検討した。さらに，話題提供3ではPASS評定尺度を用いた通常の学級における教師の子ども理解の深化と指導プラン改善の試みについても紹介し，同モデルの可能性について検討した。

自主シンポジウム46

J46

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 9:00～10:30
（第9会場：広島市文化交流会館 2F プロヴァンス）

「卒業後の人生につなげる〇〇のユニバーサルデザイン」
～支援を広げるために〇〇を埋めるのはあなた!!～

企画者, 司会者：亀山史子¹
話題提供者：長船ゆかり²、植えり³、松井宏樹⁴
指定討論者：小栗正幸⁵
1.寺子屋悟空株式会社　元特別支援学校、2.公立中学校、3.特別支援学校、4.栗東市発達支援課、5.特別支援教育ネット

概要

今回、支援を必要としている生徒に、学校卒業後に向けたレディネスをどう育てたらよいかを検討する。子どもたち一人一人の、自分に無理のない生き方に繋がるような支援モデルとして、ユニバーサルデザインの理念から展開する支援の在り方を提示するシンポジウムを企画している。主要な論点としては、神経発達症と呼ばれる人たちの生きづらさに焦点をあてている。各シンポジストから、中学校でのユニバーサルデザインとは?高等学校での地域巡回相談という立場から、ユニバーサルデザインの対話法について。また、地域生活における支援を広げるユニバーサルデザインについて。以上の話題提供から支援を広げるユニバーサルデザインの可能性を探る。

自主シンポジウム47

J47

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 10:55～12:25
（第9会場：広島市文化交流会館 2F プロヴァンス）

「読み書き」に困難をかかえる子どもの家庭支援と園や学校での支援
ー当事者の親・そして支援者の立場でできることを考えるー

企画者, 司会者, 話題提供者：片岡茂¹
話題提供者：片岡美津枝²、野村千香子³、大島みつよ⁴
指定討論者：河野俊寛⁵
1.愛知県立佐織特別支援学校、2.愛知県立港特別支援学校、3.株式会社アベイユ、4.名古屋学芸大学、5.北陸大学

概要

「読み書き」に課題のある児童生徒は、学習及び活動場面で困難をきたし自尊感情の低下による二次障害を引き起こす例がある。発達性読み書き障害の場合、自分の良さを自覚し自分のやりたいことや好きなことを将来につなげる意欲を喚起し、困難に向き合う気持ちを培うことが期待される。小学校や中学校での学校生活では、一人では向き合いきれない様々な困難・問題が山積する。わが国では、発達性読み書き障害の早期発見は十分には意識されず、その前駆症状に関する研究も少ない。LＤ児を含んだインクルーシブ保育には、遊びをとおして「読み」の力の基礎を育む意識が期待される。当事者の保護者・特別支援学校教員等の支援者による提言を行う。

自主シンポジウム48

J48

論文ページ

会場のみ 2023年10月9日（月） 12:50～14:20
（第9会場：広島市文化交流会館 2F プロヴァンス）

「幼児期からの聴覚学習」（６）
幼児期・学齢期の「読み」の力につなげる指導方法について

企画者, 話題提供者：大島光代¹
企画者, 指定討論者：藤本裕人²
話題提供者：伊藤琴恵¹、鶴田敦司²
司会者, 話題提供者：鎌田ルリ子³
1.名古屋学芸大学、2.帝京平成大学、3.筑波大学附属聴覚特別支援学校

概要

聴覚障害児教育は障害に対応する言語獲得・言語力の育成に基づいた教科学習・コミュニケーション、他者理解の力を獲得する指導・支援スキルを有す。近年、APD（聴覚情報処理障害）が、発達障害児・者の一部に確認される障害として注目を集めるようになった。インクルーシブ教育システム構築の現状を踏まえ「ことばの力を育むための個々の子供に応じた指導」について、昨年度に引き続き、聴覚障害児教育の指導・支援のスキル等を話題提供するとともに、幼児の聞く力を高めるための絵本の読み聞かせにオノマトペを音楽で表現する等の新しい実践や読みに関するアセスメント、人工内耳装用児の言語活動についても報告を行う。

プログラム

自主シンポジウム（J）

自主シンポジウム01（実行委員会選抜）

J01 論文ページ

会場+オンデマンド配信 2023年10月8日（日） 11:00～12:30 （第3会場：広島国際会議場 B2F ダリア1）

自主シンポジウム02（実行委員会選抜）

J02 論文ページ

会場+オンデマンド配信 2023年10月8日（日） 12:55～14:25 （第3会場：広島国際会議場 B2F ダリア1）

自主シンポジウム03（実行委員会選抜）

J03 論文ページ

会場+オンデマンド配信 2023年10月8日（日） 14:50～16:20 （第3会場：広島国際会議場 B2F ダリア1）

自主シンポジウム04（実行委員会選抜）

J04 論文ページ

会場+オンデマンド配信 2023年10月8日（日） 16:45～18:15 （第3会場：広島国際会議場 B2F ダリア1）

自主シンポジウム05

J05 論文ページ

会場のみ 2023年10月8日（日） 11:00～12:30 （第4会場：広島国際会議場 B2F ダリア2）