プログラム

論文ページは学会員、大会参加者、閲覧申込者の方がご覧いただけます。

教育講演（EL）

セッション別論文ページダウンロード

教育講演01

EL01

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

同一敷地内にある高等学校と特別支援学校のカリキュラムマネジメント
―交流及び共同学習と本校の通級を通して―

講師：石橋千恵、喜多将士
兵庫県立阪神昆陽高等学校

概要

本校は働きながら学ぶ生徒やこれまでの定時制高等学校に学ぶ生徒にも対応するため、生徒の興味関心や多様な学習ニーズに応じて主体的に学ぶことができる多部制単位制高等学校として、平成24年に開校した。同時に、障害のある生徒の社会的・職業的自立を支援するための職業教育に重点をおく高等特別支援学校も開校し、両校は同一敷地内に設置された。両校の生徒が同じ教室や施設等において共に学ぶ学習に取り組むなど、共に助け合って生きていくことを実践的に学ぶ機会を設定することにより、ふれあいを通じた豊かな人間性を育むとともに、社会におけるノーマライゼーションの理念を進展するための礎となる学校をめざしている。
平成30年度から通級指導を開始し、通級指導のあり方について研究している。

【略歴】
兵庫県立阪神昆陽高等学校
教頭　石橋　千恵
　高等学校理科教諭として県内の普通科高校、特別支援学校（知的）、県外の盲学校（視覚特別支援学校）で勤務の経験を持つ。今年度より本校に教頭として赴任。本校には教諭、主幹教諭と９年間勤務した経験を持つ。

兵庫県立阪神昆陽高等学校
教諭　喜多　将士
　県内高等学校の保健体育の教諭として勤務。一昨年度より本校勤務となり、通級指導に携わり指導を行っている。通級指導のあり方について研究している。

教育講演02

EL02

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

すべての⼦どもがわかる授業を⽬指すために押さえておきたい基礎知識
～　「Nothing About Us Without Us.」を踏まえて　～

講師：田中裕一
神戸女子大学文学部

概要

「今日の授業は、子どもたち全員が理解した！」
世の中の教員という職種に就いている人は、こんな実感がもてる授業をしたいと考えているに違いない。いや、教員だけでなく、相談業務に就いている人、もっと言えば、人に何かを教えている、支援している立場の方すべての人の共通の思いだろう。しかし、現実はそんなに甘くない。「○○さんには、あの場面では、××と声をかけた方がよかったかな？」、「やっぱり主発問は、こっちだったかな？」という思いを授業後に巡らして、「次こそは！」と考える。私もこの繰り返しの中で、これまで仕事を続けてきた。教育や福祉、一般企業、そして教員養成に関わった経験から、すべての子どもがわかる授業づくりのヒントをお話しするとともに、それぞれの現場でどのように取り組むことができるのかみなさんと一緒に考える機会としたい。

【略歴】
1992年　大阪教育大学障害児教育課程卒業後、社会人野球企業チームでプレー
1998年　社会福祉法人　加古川はぐるまの家　指導員
2001年　兵庫県立の知的障害特別支援学校教員
　　　2008～2009年　兵庫教育大学大学院
　　　2011年　国立特別支援教育総合研究所特別研究員
2012年　兵庫県教育委員会事務局特別支援教育課　指導主事
2014年　文部科学省初等中等教育局特別支援教育課
　　　　特別支援教育調査官（発達障害教育専門）
2020年　兵庫県教育委員会事務局特別支援教育課　副課長
2022年　公益財団法人兵庫県青少年本部　兵庫県立山の学校　校長
2024年4月～　現職

教育講演03

EL03

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

大学生の読み書き関連の合理的配慮と根拠資料

講師：高橋知音
信州大学

概要

本教育講演では、文部科学省障害のある学生の修学支援に関する検討会文科省検討会のこれまでの報告をふまえ、高等教育機関における合理的配慮について解説する。まずは、合理的配慮の基本的概念について確認する。続いて、合理的配慮の判断において重要な手がかりとなる根拠資料について解説する。それをふまえ、高等教育機関において、おもに読み書き関連の機能障害がある学生に対し、どのように根拠資料を準備し、合理的配慮に関する判断を行うかについて述べる。高等教育機関における合理的配慮を想定した教育講演であるが、その基本的考え方は初等・中等教育にも適用可能である。

【略歴】
信州大学学術研究院（教育学系）教授。ジョージア大学大学院修了（Ph.D.）。信州大学講師、助教授、准教授を経て2010年から現職。専門は臨床心理学、教育心理学。公認心理師、臨床心理士、特別支援教育士SV。日本LD学会副理事長、全国高等教育障害学生支援協議会理事、日本学生支援機構障害学生修学支援実態調査／分析協力者会議委員などを務める。主な著書に『発達障害のある大学生のアセスメント―理解と支援のための実践ガイド―』（金子書房）、『読み書き困難の支援につなげる大学生の読字・書字アセスメント』（金子書房）、『発達障害の大学生のためのキャンパスライフQ&A』（弘文堂）、『発達障害のある大学生の支援』（金子書房）などがある。

教育講演04

EL04

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

算数障害への支援
特別支援教育と数学教育のコラボレーションを目指して

講師：松島充
香川大学

概要

通常学級における算数障害や算数・数学に学びにくさをもつ子どもへの支援について考察した。一人一人のわかり方に応じた認知的な特別支援教育と数学教育からの支援、教材固有のわかりづらさとしての認識論的障害の克服への数学教育からの支援、そして学習者の認知的視点と数学の認識論的視点を包含するケアの視点の3者が交差するところに、一斉指導における算数障害への支援としてのインクルーシブな算数・数学学習が実現すると考えられる。

【略歴】
静岡県公立小学校・中学校・特別支援学校教諭、広島大学附属東雲小学校教諭を経て、2017年4月より香川大学教育学部准教授、2023年4月より同教授
博士（教育学）

教育講演05

EL05

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

学びに困難を抱える子どもへの国語の指導

講師：海津亜希子
明治学院大学

概要

本講演では，学びにおける子どものつまずきに対して支援を行う際に重要なことをまずはおさえる。その上で，特別な教育的ニーズのある子どもの二次的な障害を救う手立てともなる学びへのアクセスについて考える。その後，通常の学級における学びを支える理念として，多層指導モデルMIMに焦点を当て，アセスメントによる子どものニーズの早期把握，アセスメント結果の指導への還元，効果的な指導の在り方について，実践例をもとに概説する。最後に，妥当で多様な評価を行うことの意義について検討する。

【略歴】
東京学芸大学で博士（教育学）号を取得,その後,国立特別支援教育総合研究所で研究員として勤務。途中,テキサス大学オースティン校へ客員研究員として赴任。2022年度より明治学院大学心理学部教育発達学科教授。現，一般社団法人日本LD学会理事長。通常の学級に在籍する子どもの学習のつまずきの早期把握・早期支援，学習障害（ＬＤ）のある子どものアセスメントと指導・支援，教師や教育行政機関と協働しての科学的根拠に基づいた教育実践・教育政策の実現等を研究テーマとしている。

教育講演06

EL06

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

学びに困難を抱える児童生徒の理解と支援に向けて
英語教育改革が進む今できること

講師：村上加代子
武庫川女子大学教育学部

概要

日本では英語習得は特に難しいとされている。日本の英語教育は多くの問題を抱えており、歴史的に改善の努力が続けられてきたが、成果は限られている。英語圏の音韻意識とフォニックス教育から多くを学べるが、日本の教育ではこれらが体系的に導入されていない。基礎的スキルの指導を強化することが、生徒の英語力向上に不可欠である。長期的視点での改善と、教員の学び直しが必要である。ICTやAIも活用しながら、指導の選択肢を増やす。

【略歴】
武庫川女子大学教育学部准教授。英語教育ユニバーサルデザイン研究学会（AUDELL）会長。特別支援教育士（SENS-SV）。英語教育での読み書きの躓きを抱える学習者についての研究・指導を行っている。著書に『個に応じた英語指導をめざして』（くろしお出版, 2021）、『『ビジョントレーニングでアルファベットはじめてドリル』（東京書籍, 2021）、『読み書きの苦手な子どもたちへの英単語指導ワーク』（明治図書, 2018）『目指せ!英語のユニバーサルデザイン授業』（学研プラス, 2019）ほか雑誌連載など多数あり。

教育講演07

EL07

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

特別支援教育におけるICT活用について

講師：金森克浩
帝京大学教育学部

概要

特別支援教育におけるICT活用の重要性について2020年に文部科学省が公開した特別支援教育におけるICT活用に関する解説動画と、総務省が2022年に公表した「未来人材ビジョン」を引用し、ICTが教育の質を向上させ、障害のある子どもたちにとっても学びやすい環境を提供することができる点を述べてた。ICTの活用は、教科指導の効果を高めるだけでなく、個別学習や協働的な学びの促進にも役立つこと、そして自立活動の視点として障害による学習や生活の困難を克服するために用いられる必要性がある。そして、ICTは個別学習や協働的な学びを支援し、全ての子どもたちが学びやすい環境を提供する可能性を持っている。

【略歴】
"東京都立大学理学部数学科卒業
東京学芸大学教育学研究科障害児教育専攻修士課程修了、修士（教育学）
東京都立養護学校(現:特別支援学校)教諭(1986年〜2008年)
国立特別支援教育総合研究所総括研究員(2008年〜2017年)
日本福祉大学スポーツ科学部教授(2017年〜2021年)
帝京大学教育学部教授(2021年〜現在)
茨城大学・神戸大学・早稲田大学・駒沢女子大学・愛媛大学・非常勤講師
特別支援教育士スーパーバイザー
デジタルアクセシビリティアドバイザーStandard
文部科学省「教育の情報化に関する手引」作成検討会構成員
文部科学省新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議委員
文部科学省「障害のある児童生徒の教材の充実に関する検討会」委員

教育講演08

EL08

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

DSM-5-TR・ICD-11における発達障害の分類と診断基準
医療におけるLD診断も含めて

講師：宮本信也
筑波総合クリニック

概要

精神疾患の分類と診断のための国際基準は、米国精神医学会によるDSMと世界保健機関（WHO）によるICDで、最新版は、DSM-5-TR（2022）とICD-11（2019）である。DSM-5（2013）は、ICDとの調和を考慮することを方針としたこともあり、DSM-5-TRとICD-11の神経発達症群の構成、診断名、診断基準（診断要件）は、ほぼ同様の内容となっている。一方、DSMは、医療現場の臨床で使われることが前提となっていることもあり、臨床に関する記載はICD-11よりも詳細である。DSM-5-TRでは、自殺や関連する行動の重視が見られ、神経発達症群に関しても自殺に関する記載が大幅に増えているのが特徴である。

【略歴】
1978年　金沢大学医学部卒業
1978年～1991年　自治医科大学小児科研修医、助手、講師
1991年～2018年　筑波大学助教授・教授
　人間学類長、人間学群長、筑波大学附属聴覚特別支援学校校長、人間系長、　筑波大学特別支援教育研究センター長、副学長・理事・附属学校教育局教育長を歴任
2018年～2023年　白百合女子大学教授
　発達心理学科学科長、副学長、学長特別補佐を歴任
2023年～現在　筑波総合クリニック小児科非常勤医師
学会：日本発達障害学会理事長、日本ADHD学会常務理事、日本乳幼児医学・心理学会理事、特別支援教育士資格認定協会理事など

教育講演09

EL09

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

発達障害のある子の性と関係性をどのように教えるのか

講師：川上ちひろ
岐阜大学

概要

発達障害のある子の性の話題や問題行動へ、保護者や教育者の関心や心配が高い。発達障害のある子の性の悩みや問題行動等に対処（支援）しなければいけないがどうすればよいのかよく分からないことなどの課題も多い。しかし教育現場や研究としての性教育が進んでいない現状があり、その結果子どもたちが（性のことを）学ぶ権利が保障されないという悪循環があることが考えられる。そこで教育者が実施可能で、発達障害の障害特性を加味した性教育を検討する必要がある。従来の性の知識を伝える認知的なアプローチのみならず、適切な人間関係構築ができるようにする、コミュニケーション能力を向上させるサポートも性教育として重要な視点であると考える。

【略歴】
1992年から岐阜県の公立小中学校で養護教諭として勤務した。その後2005年3月岐阜大学医学部看護学科卒業、2005年3月岐阜大学大学院地域科学研究科修了、2012年3月名古屋大学大学院医学系研究科康医学分野を満期退学した。2011年4月から岐阜大学医学教育開発研究センター助教、202４年1月から同センター准教授である。資格は保健師、看護師、公認心理師、養護教諭がある。専門領域及び研究テーマは、発達障害のある児者の性と関係性の教育、多職種連携医療教育、コミュニケーション教育、発達障害の特性のある医療者の教育的サポート等である。長年にわたりNPO法人で発達障害のある子のサポートを行っている。

教育講演10

EL10

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

WISC-V知能検査入門

講師：大六一志
フリーランス

概要

WISC-V知能検査の概要、理論的背景、検査結果の解釈について解説する。WISC-Vは5～16歳に用いられる知能検査で、FSIQの他に、５つの主要指標、および５つの補助指標を算出できる。このうちFSIQと主要指標は、新たにCHC理論という知能理論に準拠するように作られており、旧版WISC-IVに比べ明解な解釈ができるようになっている。一方、補助指標のうち、非言語性能力指標、一般知的能力指標、認知熟達度指標は、FSIQの解釈を充実させるために用いる。また、補助指標の量的推理指標は主要指標である流動性推理指標の下位領域、同様に聴覚ワーキングメモリー視標はワーキングメモリー視標の下位領域であり、主要指標の解釈を精緻化するために用いる。

【略歴】
東京大学大学院人文科学研究科博士課程心理学専攻修了。博士（心理学）。S.E.N.S-SV、公認心理師の資格を有し、特別支援教育士資格認定協会理事、S.E.N.Sの会茨城支部会会長。日本版WPPSI-III、WISC-IV、WAIS-IV、WISC-Vの開発にあたっては刊行委員を務めた。

教育講演11

EL11

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

強度行動障害に関する支援

講師：石坂務
国立障害者リハビリテーションセンター

概要

強度行動障害とは、自傷、他害、こだわり、もの壊し、睡眠の乱れ、異食、多動など本人や周囲の人の暮らしに影響を及ぼす行動が、著しく高い頻度で起こるため、特別に配慮された支援が必要になっている状態である。
支援に当たっては、重篤化する以前の幼児期からの個々のこどもの特性と家族の状況に応じた適切な関わりが、将来の強度行動障害の状態の予防につながると考えられること、幼児期・学童期・思春期の支援にあたっては、福祉と教育が知的障害と発達障害の特性に応じて一貫した「標準的な支援」を連携して行い、障害特性のアセスメントや環境の調整に取り組むなど、行動上の課題を誘発させない支援を提供していくことが必要である。

【略歴】
国立障害者リハビリテーションセンター　企画・情報部　発達障害情報・支援センター

プログラム

教育講演（EL）

教育講演01

EL01 論文ページ

オンデマンド配信のみ （オンライン会場）

教育講演02

EL02 論文ページ

オンデマンド配信のみ （オンライン会場）

教育講演03

EL03 論文ページ

オンデマンド配信のみ （オンライン会場）

教育講演04

EL04 論文ページ

オンデマンド配信のみ （オンライン会場）

教育講演05

EL05 論文ページ

オンデマンド配信のみ （オンライン会場）

教育講演06

EL06 論文ページ

オンデマンド配信のみ （オンライン会場）

教育講演07

EL07 論文ページ

オンデマンド配信のみ （オンライン会場）

教育講演08

EL08 論文ページ

オンデマンド配信のみ （オンライン会場）

教育講演09

EL09 論文ページ

オンデマンド配信のみ （オンライン会場）

教育講演10

EL10 論文ページ

オンデマンド配信のみ （オンライン会場）

教育講演11

EL11 論文ページ

オンデマンド配信のみ （オンライン会場）

ご利用環境についてSystem Requirements

推奨OSおよびブラウザ

インターネット環境

Cookie（クッキー）

Javascript（ジャバ・スクリプト）

Operating systems and Browsers

Cookie

Javascript

EL01

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

EL02

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

EL03

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

EL04

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

EL05

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

EL06

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

EL07

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

EL08

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

EL09

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

EL10

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

EL11

論文ページ

オンデマンド配信のみ
（オンライン会場）

ご利用環境について
System Requirements