「治療行為の文化史」と「合理的配慮―私たちに求められているものー」 ~共生社会の文化史から現代の合理的配慮~
2023-152
主催
日本臨床発達心理士会 奈良支部
日程とプログラム
2025年05月31日 13:00~16:10
- 12:30~13:00
- 受付開始
- 13:00~14:30
- 「治療行為の文化史」 講師:武藤康弘氏
- 14:30~14:40
- 休憩
- 14:40~16:10
- 「合理的配慮―私たちに求められているものー」講師:山本智子氏
講師
武藤康弘(武庫川女子大学 文学部 教授)
1983年3月 國學院大學 文学部卒業 1985年 國學院大學大学院 文学研究科博士前期課程 修了
1998年2月 東京大学から博士(文学)の学位を授与
1987年7月 東京大学文学部助手 1999年1月 奈良女子大学文学部教授
2011年4月 奈良女子大学文学部教授
2024年3月 奈良女子大学定年退職、奈良女子大学名誉教授
2024年4月 武庫川女子大学文学部教授
山本智子(近畿大学教職教育部教授)
Social Reality Lab.(ソーシャル・リアリティ研究所)代表
開催方法
対面現地開催
会場
奈良女子大学/N101教室
奈良市北魚屋東町(近鉄奈良駅1出口から徒歩5分)
ポイント数
1ポイント(申請中)
研修要旨
要旨①「治療行為の文化史」 講師:武藤康弘氏
治療行為とは、医学的な処置を、治療を求める人々に施すことであるが、その内容は極めて多岐にわたる。現代日本における治療行為とは、医学的なケアを意味する場合が一般的であるが、歴史的にみてみると、様々な医療行為が存在するのである。西洋医学的な医療行為は、江戸時代にオランダから移入され、明治時代以降急速に発達した。中医薬の医療、漢方は、後漢以来2千年を超える歴史を有し、江戸時代以降は日本化も急速に進んだ。一方、歴史を紐解いてみると、これらの医学的な処置だけではなく、巫女や祈祷師などが施す呪術的な治療も古くから行われ、現在も民間信仰のなかで伝承されている。今回は、治療行為の文化史と題して、共生社会である縄文時代の障碍者介護の事例から、古代中世の仏教に基づく薬業や救済事業、近世以降の大和の薬業と近代の障碍者福祉などを概観しながら、中世以降の巫女や修験者の活動を通して、呪術的治療行為がなぜ人々に信じられ伝承してきたのを検討してみたい。
要旨②「合理的配慮―私たちに求められているものー」講師:山本智子氏
令和3年に障害者差別解消法が改訂され、令和6年4月1日から事業者による障がいがある人への「合理的配慮」が義務化されました。これを踏まえ、合理的配慮の大きな改訂点を理解し、各障害種(視覚・聴覚・肢体不自由・知的・発達・精神)における適切な「合理的配慮の在り方」について具体的な事例を用いながら、学びを深めたいと考えています。
参加費
- 当該支部正会員:500円
参加条件
- 参加費項目をご確認ください
申込定員
60人
会員種別による先行受付
当該支部による先行受付なし
申込期間
- 申込受付期間:3月17日(月)~5月10日(土)
申込受付
事前参加申込
申込方法
申込受付期間に、ページ内「参加申込」ボタンより申込を行ってください。
お問合せ
narashinnrishikai[at]gmail.com([at]を @ に変えて下さい)