一般社団法人日本健康心理学会 第35回大会
  • 会期 2022年11月19日(土)・11月20日(日)  
    会場 東北学院大学土樋キャンパス ホーイ記念館 ※懇親会は開催なし 
    開催方法 現地&オンデマンド(ポスター発表は現地のみ) ※ライブ配信はありません

準備委員長挨拶

ご挨拶

 新型コロナウイルス感染症がようやく落ち着きはじめ、社会・経済的な活動も徐々に回復傾向に向かうと思われた矢先、このところはさらに新たな株による第7波が懸念されているようです。そのような中ではありますが、2022年度の日本健康心理学会第35回大会は、11月19日(土)・20日(日)の2日間、JR仙台駅からほど近い東北学院大学土樋キャンパスで開催することとなりました。

 ご記憶の方もおられるかと思いますが、実は2020年度の第33回大会も、当初は本学でお引き受けする予定で準備を始めておりました。しかし折からの新型コロナウイルス感染症の急速な拡大に伴い、急遽、理事会主催のオンライン開催となりました。このたびは、感染対策に十分配慮しながら、あらためて本学で対面を基本とする開催を予定しております。もちろん、今後の感染状況に応じてオンライン開催に切り替える可能性も残っていますが、ぜひ会員の皆様が3年ぶりの対面による交流を深めていただけるよう願っております。

 今回の大会テーマは、「『あたりまえ』を問い直す―well-being再考―」としました。2年以上に及ぶコロナ禍のもとで、テレワークの普及により従来の仕事の形態が変えられることに気づかされ、またエッセンシャルワーカーによる仕事の重要性が認識されるなど、私どものこれまでの日常生活が見直され、以前は「あたりまえ」だった事柄について、あらためて考える機会が生じました。また、たとえばオープンダイアログや当事者研究など、従来的な治療や支援とは異なるアプロ―チが注目され、さらにポジティブ心理学においてはmental healthをmental illnessとは独立した直交軸として考えるなど、well-beingをめぐるとらえ方にも新たな視点が出てきているように感じます。

 このような背景から設定したテーマに関する基調講演は、東畑開人先生(白金高輪カウンセリングルーム)に「複数の健康―well-beingとill-being」と題してお話をいただきます。また特別講演として、辻一郎先生(東北大学医学部)に「ポジティブ・サイコロジーと健康寿命」と題する、人生100年時代にふさわしいお話をいただきます。

 今大会はポスター発表も含めて対面開催を基本としますが、現地参加が難しい会員の方には、これら2件の講演と各種シンポジウムについては、録画をオンデマンド視聴していただける参加方法も設定する予定です。なお、せっかくの機会ではありますが、感染対策のため懇親会は開催いたしません。今後、MLなどで仙台の名所・名店等をご紹介していきたいと存じますので、どうぞお好きな場所で少人数での交流をお楽しみください。

 仙台での開催は、2001年の第14回大会以来、実に21年ぶりです。11月下旬の仙台は晩秋から初冬の装いとなりますが、料理やお酒、温泉等で身も心も温まり、研究交流にとどまらず、健康心理学をご自身でぜひ実践していただければと思います。多数の皆様のご参加をお待ちしております!

日本健康心理学会第35回大会準備委員会 委員長  堀毛裕子