一般社団法人日本LD学会第7回研究集会(東京)の開催にあたって
日本LD学会第7回研究集会を、2024年(令和6年)1月21日(日)に、東京にて開催する運びとなりました。
3年もの長きにわたったコロナ禍を経て、今回は、一ツ橋ホールにて対面参加を中心とした形式で行います。会場までお越しいただき、プログラムから新たな学びを得ながら、参加者同士の旧交を温め、あるいは交流を図っていただけましたら幸いです。一方、コロナ禍で普及したオンラインによるイベントの実施方法にも利点は多くございます。様々なご事情で、当日、会場にお越しになれない方には、プログラムをオンデマンドでご視聴いただけるよう、対面を主としつつハイブリッド形式での実施といたします。
昨年の12月に、12年ぶりに「生徒指導提要」が改訂されました。「生徒指導提要」とは、生徒指導に関する学校や教職員向けの基本書であり、生徒指導に対する考え方や指導方法について、その時代のニーズを網羅的にまとめて教育現場での共通理解を図るためのものです。
今回の改訂では、児童生徒の発達上の課題を想定するために、関係諸機関との連携の大切さに加え、初めて具体的な名称を挙げた上で検査の活用について触れられています。LD学会の会員の皆様にとっては、お馴染みの検査であっても、「生徒指導提要」に具体的な記載がみられたことは、アセスメントの重要性を広く周知する上での大きな一歩だと感じております。
そこで、今回の研究集会は、テーマを「新時代のアセスメント〜認知特性と適応の視点から〜」と定め、認知特性と適応の両側面のアセスメントについて最新の知見を学ぶために、基調講演とシンポジウムを企画いたしました。シンポジウムの登壇者は、アセスメントにおいて第一線の方々ですので、明日からの教育実践に役立つ豊かな示唆が得られることと確信しております。
また、従前の研究集会に倣い、ウェブシステムを使った「ポスター発表」も企画しておりますので、日頃のご研究の発表の場とし、オンライン環境で活発な議論を深めていただけたらと思います。
第7回研究集会が、皆様にとって有意義で学びの多い場となりますよう、実行委員一同、開催に向けて準備してまいります。皆様のご参加を心からお待ち申し上げます。
一般社団法人日本LD学会 第7回研究集会(東京)
実行委員長 小林 玄(東京学芸大学)