プログラム

大会企画シンポジウム（CS）

CS01

大会企画シンポジウム1

会場+オンデマンド配信
2023年10月8日（日）
11:00～13:00
（第1会場：広島国際会議場　フェニックスホール）

多様性に寄り添う個別最適な学びに係る広島県の教育改革

企画者・指定討論者：竹野政彦¹
司会者：平川真衣²
話題提供者：村田耕一² 、𠮷永純子² 、渡邉美佳³
1.東広島市立入野小学校、2.広島県教育委員会義務教育指導課、3.広島県教育委員会個別最適な学び担当

概要

広島県では、「主体的な学び」の実現に向け、「個別最適な学び」に関する実証研究事業、小学校低学年段階からの学ぶ喜びサポート校事業等に取り組んでいる。また、学校外の学びの場の一つとして、県教育支援センター（SCHOOL“S”）の機能を強化するとともに、校内においてスペシャルサポートルーム（SSR）でのニーズに応じた支援を行い、学校の不登校支援体制の確立に向けた取組を行っている。
　これらの取組は、発達障害のある子供たちにとっても有効ではないだろうか。本企画シンポジウムでは、広島県が取り組んでいる「個別最適な学び」について紹介し、本大会テーマである「多様性に寄り添う個別最適な支援」について考える。

CS02

大会企画シンポジウム2

会場+オンデマンド配信
2023年10月8日（日）
13:50～15:50
（第1会場：広島国際会議場　フェニックスホール）

生徒の社会的トラブル危機支援と多職種連携によるトラブルシューター（TS）教育ネットワーク
全国および広島TSでの取り組み

司会者・企画者：堀江まゆみ^{1, 8}
企画者：橘惠⁹
話題提供者：春木美紀^{2, 6} 、赤塚めぐみ^{3, 6}、伊藤竜也^{4, 7}
指定討論者：石坂務⁵
1.白梅学園大学、2.埼玉県立入間わかくさ高等特別支援学校、3.常葉大学保育学部、4.廿日市市社会福祉協議会、5.国立障害者リハビリテーションセンター企画・情報部、6.全国トラブルシューター教育ネットワーク、7.広島県廿日市トラブルシューターネットワーク、8.全国トラブルシューターネットワーク、9.広島学びのサポートセンター

概要

近年、インターネットの普及や成年年齢の引き下げなどに伴い、障害のある子どもの社会的トラブルのリスクは高まっている。社会的トラブルの影響は家庭や学校でとどまることなく、地域を巻き込むことが多いため、他職種連携による迅速かつ適切な対応が求められる。本シンポジウムでは、トラブルの再発防止プログラムの実践、トラブルへの持続的な対応に必要な教員のメンタルヘルス、当事者・家族と支援者を多面的に支える重層支援体制の構築について話題提供し、多様な支援ニーズに対する多職種連携の在り方について議論を深めたい。

CS03

大会企画シンポジウム3

会場+オンデマンド配信
2023年10月8日（日）
16:15～18:15
（第1会場：広島国際会議場　フェニックスホール）

生徒の多様性に寄り添う心理臨床技法：広島の実践

企画者・話題提供者：則武良英¹
話題提供者：尾形明子²、神原広平³
指定討論者：野口晃菜⁴
司会者：河原麻子⁵
1.川崎医療福祉大学、2.広島大学大学院、3.同志社大学、4.一般社団法人UNIVA、5.国立特別支援教育総合研究所

概要

本シンポジウムでは，多様な特性を持つ子どもへの心理的支援を紹介し，今後の展開を議論する。話題提供者1と2からは，定時制高校の生徒の対人関係スキルとメンタルヘルスの向上を目的として開発された「MIRaESプログラム」の紹介を行う。MIRaESプログラムは，ソーシャルスキルや感情のコントロール等の4つの要素から構成され，必修科目として教育課程に配置されており，全国的にも先進的なプログラムである。話題提供者3からは中学生の不安感情を対象としたエクササイズやアニメーション教材を用いて感情コントロール能力を育成する心理教育プログラムの紹介を行う。最後にインクルーシブ教育の視点から，今後の心理的支援の方向性を議論する。

CS04

大会企画シンポジウム4

会場+オンデマンド配信
2023年10月9日（月）
9:00～11:00
（第1会場：広島国際会議場　フェニックスホール）

広島市発　多様性に寄り添う支援の実際
－専門性でつなぐ　専門性を育てる－

企画者：三村千秋¹ 、大本市郎²
司会者：川合紀宗³
話題提供者：北村知恵子⁴、西川美代⁵、西田由香⁶
指定討論者：竹田契一⁷、秋田智佳子⁸
1.前広島市立牛田中学校、2.前広島市立広島特別支援学校、3.広島大学ダイバーシティ＆インクルージョン推進機構、4.広島市立広島特別支援学校サポートセンター、5.広島市立広島みらい創生高等学校通級指導、6.広島市教育委員会、7.大阪教育大学名誉教授、8.広島総合法律会計事務所

概要

広島市では，学校教育への指導・支援とともに早期より「青少年総合相談センター」を設置し就学・教育相談による指導と支援の一体化を図ってきた。新たなる特別支援教育への転換とともに進化が求められている中，広島市立広島特別支援学校サポートセンター，広島市立広島みらい創生高等学校通級指導教室及び広島市教育委員会の施策による各学校の特色を生かした支援の実際を紹介する。本シンポジウムでは，それぞれの学校の事例等を話題提供するとともに，長年，広島市の特別支援教育に関わっていただいた専門家と法律の専門家による指定討論を行う。

CS05

大会企画シンポジウム5

会場+オンデマンド配信
2023年10月9日（月）
12:10～14:10
（第1会場：広島国際会議場　フェニックスホール）

日本語の読み書き困難の原因，アセスメント，支援

企画者：湯澤正通¹
司会者・企画者：河村暁²
話題提供者：三盃亜美³、石坂郁代⁴、湯澤美紀⁵
指定討論者：宇野彰⁶
1.広島大学、2.福岡教育大学、3.筑波大学、4.北里大学、5.ノートルダム清心女子大学、6.元筑波大学

概要

発達性読み書き障害（ディスレクシア）は，読み書き困難の典型的な事例であり，音韻意識の問題として捉えられてきた。音韻意識に弱さがあると，文字と音の対応が理解できず，読み書きの発達に遅れが生じる。他方で，読み書き困難の原因が，音韻意識の問題だけでなく，多様であることも分かってきた。そのため，読み書きに困難を抱える子どもの個別の原因をアセスメントし，それに応じた支援を工夫する必要がある。本シンポジウムでは，読み書きに困難を抱える児童生徒の支援とアセスメントについて，複数の立場から話題提供を行い，読み書きに困難を抱える児童生徒に対する個別最適な教育と支援についての議論と理解を深めることを目的とする。