会長挨拶

  • 「未来を紡ぐ、新しい一歩を」
    日本化粧品技術者会 会長 𠮷田 克典

  • 日本化粧品技術者会 会長 𠮷田克典

この度、2023年12月5日~7日に、日本化粧品技術者会(SCCJ)の新たな取り組みである第1回日本化粧品技術者会学術大会を埼玉県のソニックシティ大宮にて開催いたします。

我々、SCCJは「学術活動の充実、技術者のレベルアップを通して、技術のグローバルリーダーの地位を確固たるものとし、日本の化粧品産業の競争優位確保と永続的発展に貢献する学術団体」を目指して、Vision 2025と題した未来に向けた運営改革を進めています。その一環として、これまで年2回開催してきたSCCJ研究討論会を年に1回に集約し、より高いレベルで多様な技術レベルの向上を目指す学術大会を新設することといたしました。

今大会のテーマは「What’s next for SCCJ? 未来を紡ぐ多彩な化粧品技術」としました。
前身の研究討論会は1976年11月開催の第1回より、本年12月開催の第89回まで多くの化粧品に関わる学術・技術の発表の場としてきましたが、更なる技術者のレベルアップと技術のグローバルリーダーを目指す次世代の発表の場として本学術大会へと発展的に解消します。

また、サブテーマである「未来を紡ぐ多彩な化粧品技術」には、これまでの界面科学や皮膚科学をはじめとした従来型の化粧品技術に加え、近年盛んな、デジタル技術やサステナビリティ研究も取り込んだより幅広い多彩な技術を、私たち技術者一人一人が紡ぎあって、未来に向けて発展させていこうとの思いが込められています。

今回、第1回の開催地とした大宮は、江戸時代末期から北関東で栄え、国の基幹産業として発展してきた製糸・絹織物の産地と世界への窓口だった横浜の港を結ぶ分岐点として始まった製糸と鉄道の街であります。大会のテーマにある「未来を紡ぐ」に相応しい場所です。

この未来を紡ぐ、新しい一歩を、会員をはじめとした多くの皆様と分かち合えることを楽しみにしております。