ご挨拶

大会長挨拶

　2024年度大会長の任を賜りました松本大学教育学部の石黒栄亀と申します。

　2024年、第20回を数える記念すべき日本臨床発達心理士会全国大会は、私の所属する長野県、信州大学教育学部を会場に開催されます。現在は全国大会運営委員会とともに、長野支部が会場準備を進めているところです。

　日本臨床発達心理士会全国大会も他の学会や専門職研修同様にコロナ禍の影響のもと、ここ数年オンライン・オンデマンドを中心とした開催を強いられてまいりました。臨床発達心理士のみなさま方におかれましても、以前は全国大会を通じて他都道府県や他地域でご活躍の心理士の方々と交流し、情報交換をすることでご自身の専門性やスタンスを磨いてきた方々にとっては、開催方法の変化によりその実感が薄くなったと感じられている臨床発達心理士の方々も多いのではないでしょうか。そしてコロナ禍を挟んで、みなさま方の現場ではこれまであまり表面化してこなかった問題や課題なども浮上してきたと実感されている方も多いと存じます。

　さて、これまで長野支部は「発達」という視点とともに、多様な職種の専門性をあわせて実践を捉える研修を重ねて参りました。本支部は会員数も少ない小さな支部ではございますが現場支援に携わる会員が多く、その強みを発揮できる大会になると考えております。何より本大会は、『生涯発達』というキーワードを掲げ、コロナ禍で培ったオンライン・オンデマンド形式を残しながらも、再度「参加する大会」に向けて計画を進めております。

　長野県はお盆明けから暑さも和らぎ過ごしやすい季節を迎えます。

　日々の業務や研修の合間の癒しとして、清涼な空気、美しい風景、おいしい食べ物が皆様をお迎えいたします。

　2024年8月24日土曜日、25日日曜日、信州大学 長野キャンパスでみなさまのご参加をお待ちしています。

　おいでなんし、信州へ。

理事長挨拶

　一般社団法人日本臨床発達心理士会の発足から1年近くがたちます。2023年6月には設立社員総会を開催し、新しい士会の形が整いました。これまでの活動を基本的には引き継ぐ形で、2023年8月には第19回全国大会を兵庫で開催し、研修会も以前にもまして活発に開催されています。いよいよ新法人の独自性を発揮した活動が展開されてきました。

　全国大会もいよいよ第20回を迎えます。全国大会は、私たちの会にとっては年に1回の実践の発表の場であり交流の場です。過去3年間、新型コロナウィルスによる活動制限で、対面による活動の交流が十分にできませんでした。しかし、困難な中にあっても様々なノウハウが蓄積され、オンラインを駆使することにも慣れてきました。今回の第20回大会は、オンラインと合わせて久々に2日間を対面で開催し、会員が交流する場がたくさんあります。担当支部と全国大会運営委員会が密接に連携して大会を運営する方式にも慣れ、支部の規模にかかわらず開催できるようになりました。新しい伝統ができつつあるのです。

　世界に目を向ければ、戦乱が続き、地球沸騰時代に入り、未曽有の災難にも次々に襲われています。様々な課題が山積です。生涯の発達を支援し人々の幸福な人生に寄り添っていく私たちの役割が今こそ問われています。臨床発達心理士としての原点に返り、私達の実践を振り返り、交流するためにも、全国大会へ、皆様がご参集くださることを切に願うものです。

　末筆ではございますが、本大会の大会長の石黒栄亀先生、大会事務局長の西巻靖和先生、日本臨床発達心理士会長野支部の役員の皆さまに、心より感謝いたします。

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全国大会運営員会委員長挨拶

　第20回という節目の大会を、ここ長野で開催いたします。今大会は、対面を基本として一部オンデマンド配信を組み合わせる方法にいたしまます。再び、全国の皆様と直接お会いできるのを心より楽しみにしております。

　また、今回の大会から、新たに「職能向上セミナー」と「情報交換会」、「懇親会」「長野観光体験」が加わりました（更新ポイントの有無などは各自でご確認をお願いいたします）。

• ◆職能向上セミナーは、職能を高めるために各分野のエキスパートから直接情報や技能を得る研修です。
• ◆情報交換会は、全国の仲間と関心のあるテーマのもと自由に情報交換をする場です。
• ◆懇親会は、飲食をともにしながら親睦を深める場です。
• ◆長野観光体験は、長野の歴史と文化を味わう体験活動です。

　これまでの大会同様、実践セミナーA・B、実践研究発表、大会企画シンポジウム等のプログラムも行ってまいります。

　二十歳になった日本臨床発達心理士会は、職能団体としてさらなる成長をします。

　みなさん、長野でお会いしましょう！