一般社団法人 日本LD学会 日本LD学会 第33回大会
一般社団法人 日本LD学会 日本LD学会 第33回大会

会長挨拶

一般社団法人日本LD学会第33回大会の開催にあたって

Face to Faceの関係構築・地域づくり-地方・地域のGood Practiceをもとに日本のLD支援とLD研究を一歩進めよう!-

 第33回大会は新しい形の大会です。四国4県のメンバーが集って共同実行委員会を組織して大会の準備をすすめています。また、会場が四国地方ではなく兵庫県神戸市であり実行委員会の地域と異なる場所での開催となりました。地方大会の意義はその地域の先生方との交流や啓発といったことなのですが、残念ながら参加者2,000人規模の大会ができる会場がありません。「こ・う・ち」ではなく「こ・う・べ」と覚えてください。このような新たな形で大会を開催することには大きな意味があると考えています。LD学会が今後も継続的に発展していくためには、多くの人が学会の運営にかかわることが必要でしょう。また、大都市圏だけでなく、地方からの発信もLD教育を広く日本全体に広げていくためには必要なアクションだと考えるからです。今後もこのような地方共同開催の大会が行われるのではないかと思います。

 第33回大会のテーマは「Face to Faceの関係構築・地域づくり:地方のGood practiceをもとに日本のLD支援とLD研究を一歩進めよう」です。発達障害のある子どもたちへの意欲的で素晴らしい指導実践が地方にもたくさんあります。その実践を全国の皆さまに発信して、共有して、子どもたちの指導や支援をさらに発展することに貢献したいと考えています。地方の利点はFace to Faceの関係構築が可能な点です。どこの、だれに、なにを聞いたら、解決の糸口につながるのかを具体的に考えることができます。また学校、中学校区あるいは各市町村県という自治体単位で多様な子どもや保護者を包括するサポートの共同体を形成してきています。それらの取組みがGood Practiceとなっていっていることを実感しています。講演、シンポジウムは、四国の地域単位で多くの職種が連携して取組まれている支援や指導から企画することとしました。地域の課題解決や全国に先駆けたチャレンジングな実践を全国の皆さまと共有し、議論し、さらに多くの地方に持ち帰っていただけたら幸いです。多くの皆様の参加をお待ちしております。

第33回大会会長
高知大学
松本 秀彦
第33回大会会長 高知大学 松本 秀彦