日頃より、本会の活動にご理解とご協力を賜りありがとうございます。
第33回大会について、ご案内申し上げます。
大会企画シンポジウム1のご紹介
宮前 義和(香川大学)
大会企画シンポジウム「四国四県の通級による指導に関する取り組みと今後の展望」について紹介させていただきます。
本大会は「Face to Faceの関係構築・地域づくり-地方・地域のGood Practiceをもとに日本のLD支援とLD研究を一歩進めよう!-」をテーマとし、四国四県の共同開催となっています。そこで、四国四県の通級による指導に関するシンポジウムを開催することにしました。
話題提供1(徳島県)では、鳴門西小学校の西上真紀先生から、巡回型の通級指導教室の立ち上げにあたって、自校及び巡回先の学校で行った取組について紹介いただきます。巡回型の通級指導を取り入れたシステムづくりは、数年前から鳴門市教育委員会(教育支援委員会)において検討されておりました。
話題提供2(愛媛県)では、四国中央市教育委員会の坂下慶光先生から、四国中央市内の通級指導教室の連携についてお話しいただきます。四国中央市は、県内でも特に言語障害児教育に力を入れて取り組んできた地域です。
話題提供3(高知県)では、高知県教育委員会の近藤修史先生から、読み書き困難のある小学2年生の児童に対する指導をもとに、通級担当教員の指導力向上と指導プロセスの改善について話題提供をしていただきます。
話題提供4(香川県)では、香川大学の加藤隆芳先生から、大学に設置された教室(学校の授業を終えた子どもさんに個別指導を行う教室)における、内地留学教員と大学院生の実践力向上に向けた研修・研究の実際について、特に実態把握・アセスメントに基づく指導について、事例を取り上げて報告していただきます。
指定討論者は、常葉大学の笹森洋樹先生です。
通級による指導を受ける子どもさんの数は年々増加し、通級による指導の必要性が増しています。皆様とともに、通級による指導に関して今後につながる議論を深めたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
大会企画シンポジウム3のご紹介
小倉 正義(鳴門教育大学)
大会企画シンポジウム「SWPBS(School-Wide Positive Behavior Support)の普及と実装―徳島県における実践を通して―」について紹介させていただきます。
本大会のテーマに沿って、本シンポジウムでは地域のGood Practiceの一つとして主に徳島県におけるSWPBSの地域実装について取り上げています。徳島県では平成28年度より、SWPBSを「学校全体で取り組むポジティブな行動支援」として県全体で推進してきました。SWPBSは科学的根拠のある実践(Evidence-based practice)の一つですが、科学的根拠があるからといって学校現場にスムーズに取り入れることができるとは限りません。一方で、学校現場への取り入れやすさに注目するあまり、科学的根拠のある部分が変更されすぎると期待できる効果が少なくなる可能性が高くなります。そこで徳島県の実践を取り上げ、様々な角度から議論することで、SWPBSを地域に取り入れる意義や、そのプロセスの中で生じる課題とその解決方法、今後の展望などを示していきたいと思っています。
この目的を達成するために本シンポジウムでは、異なる立場から徳島県におけるSWPBSの実践に関わってきた先生方から話題提供いただきます。研究者の立場として畿央大学の大久保賢一先生に、学校現場の教員の立場として徳島県立国府支援学校の樋口直樹先生に、行政の指導主事の立場として徳島県立総合教育センターの白桃智子先生にお願いしました。そして指定討論には、学校心理学の専門家である水野治久先生に入っていただいており、生徒指導や教師の働き方改革との関連まで話が広がりそうです。
本シンポジウムでの議論の成果は、SWPBSに限らず、様々な科学的根拠のある実践の普及と実装に役立つものになると期待しています。皆様と一緒に議論できることを楽しみにしています!
大会プログラム公開中
大会プログラムをホームページにて公開中です。
プログラムページはこちら
通常参加申込み受付中
2024年7月9日(火)〜9月24日(火)
お申込みはこちらから
- 会場での当日参加受付は行いません。
一般公開講演参加申込み受付中
大会参加とは別にお申込(参加費無料)が必要です。
お申込みはこちらから
託児の申込受付中
会期中、会場に託児室を設置いたします。
利用をご希望の方は、こちらから詳細を確認して9月30日(月)までにお申し込みください。
特別支援教育士資格更新ポイントと参加者のポイント申請について
本大会の参加者ポイントについてこちらから方法をご確認ください。