シンポジウムセッション 概要・招待講演者
S-1 国際若手サテライトシンポジウム
国際若手シンポジウムでは、最先端の顕微鏡技術を駆使する世界的な若手研究者による講演、また若手研究者に向けた教育講演を行う。このシンポジウムは、大学院生や学部学生など次世代の研究者の育成も推進しており、世界的に進められている最新の顕微鏡技術を学ぶ機会を提供するため、毎年開催される顕微鏡学会の期間において、無料かつハイブリッド形式で開催している。多様な顕微鏡技術についてその原理と発展の経緯を学び、材料系と生物系の双方で活用される顕微鏡技術について学際的な交流を促進する場となることを目指す。
【招待講演予定者】
基調講演
Nikolaus Grigorieff (University of Massachusetts Chan Medical School, USA, Professor)
Ondrej Krivanek(Nion Co., Arizona State University, USA, Affiliate Professor)
招待講演
Yasuhiro Arimura (Fred Hutchinson Cancer Center, USA, Assistant Professor)
Atsuki Nakano (University of Tokyo, JAPAN, Research fellow)
Albert Hiu Ka Fok (McGill University, Canada, Postdoc)
Xiaoxu Zhao(Peking University, China, Assistant Professor)
Hyobin Yoo(Seoul National University, South Korea, Assistant Professor)
Hiromasa Niinomi(Tohoku University, Japan, Assistant Professor)
【発表構成】
招待講演のみ
【開催日】
2026年5月24日 (日)
【開催形式】
現地参加およびオンライン参加
【参加費】
無料(第82回学術講演会とは独立に実施するので、日本顕微鏡学会会員・非会員を問わず無料です。)
【申込方法】
第82回学術講演会の演題申込みとは別に行います。後日フォームを掲載予定。
S-2 第7回日本-カナダ顕微鏡学会交流シンポジウム
詳細は個別ページをご覧ください。
S-3 ナノテラスが拓く顕微イメージングの最前線
GeV高輝度放射光施設「ナノテラス(NanoTerasu)」は、東北大学青葉山新キャンパス内に建設され、2024年4月からユーザー利用が開始された最先端の第四世代放射光施設である。2026年4月からは、コアリションビームライムを含む10本すべてのビームラインの共用も開始された。本シンポジウムでは、ナノテラスを活用した顕微イメージングについて、最前線で活躍する研究者を招待し、ご講演いただくとともに、その将来展望について、学術利用から産業応用まで、様々な視点から議論する。
【キーワード】
放射光、ナノテラス、イメージング
【招待講演予定者】
堀場 弘司(QST)
阿部 真樹(東北大学)
野村 光(東北大学)
権田 幸祐(東北大学)
【発表構成】
一般講演、招待講演
S-4 多次元相関顕微鏡法の最前線:その技術革新と応用
近年、ボリューム電子顕微鏡法(Volume EM)や光電子相関顕微鏡法(CLEM)などを含む「多次元相関顕微鏡法」とも呼べる技術は、生命科学研究はもちろん、材料工学、産業分野において重要なアプローチとなりつつある。これらの手法は、ナノレベルを含む多階層の詳細な構造情報の取得や分子・細胞機能などの情報との統合を可能にし、様々な現象の包括的な理解に大きく貢献している。本シンポジウムは多次元相関顕微鏡法の基本技術開発と応用研究の二部構成で企画し、この幅広い技術の最新動向を俯瞰する。また、一般講演も募集する。
【キーワード】
CLEM、マルチモーダルイメージング、ソフトウェア、3次元計測、マルチスケールイメージング、トモグラフィー、FIB-SEM、SBF-SEM、アレイトモグラフィー、連続切片作製法、3D再構成法、セグメンテーション
【招待講演予定者】
- 基礎:
- 須賀 三雄(日本電子)
- 大野 伸彦(自治医科大学)
- 甲賀 大輔(旭川医科大学)
- 応用:
- 窪田 芳之(生理学研究所)
- 横田 睦美(順天堂大学)
- 和栗 聡(福島県立医科大学)
- 中西 優(東京大学)
【発表構成】
一般講演、招待講演
S-5 試料作製の実際と最前線
電子顕微鏡観察において試料作製手法の重要性は見落とされがちだが、実際には試料作製の質が観察結果を大きく左右する。一方、試料作製には材料や技術に応じて様々な課題が存在し、分野横断的・融合的な視点が求められることも少なくない。そこで本セッションでは、ハード・ソフトマテリアル、固体・液状試料など多岐にわたる材料系を対象とする。また、イオンミリング、集束イオンビーム、ミクロトームなど主要な試料作製技術に加え、その他幅広いアプローチについての発表を歓迎する。多様な分野の専門家が各々の技術的課題を共有し、さらには試料作製の基本原理から最新技術まで広く知見を交換することで、試料作製について多角的に探求する場としたい。
【キーワード】
ハードマテリアル、ソフトマテリアル、液状材料、集束イオンビーム、イオンビーム研磨、ミクロトーム、凍結技法、その他試料作製法
【招待講演予定者】
濱口 祐(東北大学)
宇部 卓司(トヨタ自動車)
長澤 忠広(ライカマイクロシステムズ株式会社)
他調整中
【発表構成】
一般講演、招待講演
S-6 AI/機械学習と融合するインテリジェント顕微鏡:計測の自動化とデータ駆動型ナノサイエンス
AI・機械学習技術の急速な発展により、顕微鏡計測は自動化とデータ駆動型解析による新時代を迎えている。本シンポジウムは、計測インフォマティクス・データ解析セッション、走査電子顕微鏡分科会・SEMの物理学分科会、走査型プローブ顕微鏡分科会の合同開催である。自動計測システム、機械学習解析、生成AI応用などの最先端事例を共有し、AIと顕微鏡科学の融合によるインテリジェント顕微鏡の実現とナノサイエンスの未来を展望する。これら分野に限らず、幅広い計測・実験・情報科学の研究者の意見交換の場とすることを目指している。
【キーワード】
インテリジェント顕微鏡、顕微鏡(TEM・SEM・SPM・光顕・量子ビーム顕微鏡など)計測の高度化、機械学習・深層学習、自動計測・自律実験、画像解析・データ駆動型材料探索、生成AI
【招待講演予定者】
Hieu-Chi DAM (JAIST)
柴田 基洋 (名古屋大学)
小野 寛太 (大阪大学)
志賀 元紀 (東北大学I)
阿部 真之 (大阪大学)
林 智広 (東京科学大学)
古嶋 亮一 (AIST)
【発表構成】
一般講演、招待講演


