2025年9月5日配信
日頃より、本会の活動にご理解とご協力を賜りありがとうございます。
第34回大会について、ご案内申し上げます。
「縦のインクルージョンをとことん!」
大会企画シンポジウム5企画者 西永 堅(星槎大学大学院)
本大会 大会企画シンポジウムを担当させていただきました星槎大学の西永堅です。
今回は、幼保小の連携による支援「就学前の発達障害のある子どもに対する支援」のご紹介をさせていただければ幸いです。当学会は日本LD学会ですので、LDを中心とした発達障害のある子どもたちや大人の支援が中心になっていると思います。そして、LDは主に学齢期に診断される発達障害になります。しかし、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する等の認知発達は、就学前からも個人差がみられますし、幼少になればなるほど、月齢における発達差は大きく見られます。
インクルージョンとは、障害の有無に関わらずに、性別、年齢、人種、経済状況との違いなど、個々の特別なニーズに合わせた支援や教育を目指すものであります。診断の有無よりも、個に応じた支援が重要になります。障害の有無に関わらず、子どもたちの発達をしっかりとアセスメントすることによって、個別の指導計画や個別の支援計画などを用いる合理的な支援を行っていくことになります。発達に合わない難しい課題を出すことによって生まれる「できない貯金」を貯めさせることを避けなければなりません。
また、早期支援では、子ども本人だけではなく、その保護者や、そのきょうだいも「本人」として支援の対象だと考えられています。支援の対象は全ての「本人」であるというインクルージョンにもつながっていくと考えられます。
話題提供として、田中里実先生(青山学院大学)には、「その先に続くライフステージを見据えた幼児期の発達支援」について、堂山亞希先生には(目白大学)「多様な保育の形と発達障害や気になる子の支援」について、葛西一馬先生には(三重県特別支援学校玉城わかば学園・星槎大学)「特別支援学校における自立活動の視点からの就学前のサポート」についてお話しいただきます。そして、指定討論に大伴潔先生(東京学芸大学)をお招きいたしました。
インクルージョンや連携は横のイメージが多いかもしれませんが、幼保小など「縦の連携」もまた、インクルージョンの一つだと思います。極端な年齢主義から卒業をして、時間的な先を見通すことで安心を創り出すことも、縦のインクルージョンにおいて重要なことだと考えられます。
大会企画シンポジウム5(会場+オンデマンド配信)
幼保小の連携による支援 ―就学前の発達障害のある子どもに対する支援―
- 司会者・企画者:
- 西永 堅(星槎大学大学院)
- 話題提供者:
- 田中 里実(青山学院大学)
- 話題提供者:
- 堂山 亞希(目白大学)
- 話題提供者:
- 葛西 一馬(三重県特別支援学校玉城わかば学園・星槎大学)
- 指定討論者:
- 大伴 潔(東京学芸大学)
通常参加申込み受付中
- 通常参加申込期間:
- 2025年7月8日(火)~9月23日(火)
- 諸費用の納入期限:
- 2025年9月23日(火)
- 会場での当日参加受付は行いません。
託児の申込受付中
会期中、会場に託児室を設置いたします。
利用をご希望の方は、託児のご案内ページから利用規約をお読みいただき、ご理解・ご同意の上、10月4日(土) 17:00までにお申し込みください。
特別支援教育士資格更新ポイントと参加者のポイント申請について
本大会の参加者ポイントについては、資格更新ポイントのご案内ページからご確認ください。