2025年9月12日配信
日頃より、本会の活動にご理解とご協力を賜りありがとうございます。
第34回大会について、ご案内申し上げます。
「学び」にユニバーサルデザインの視点をとことん!
大会企画シンポジウム4企画者 菊池 哲平(熊本大学)
いよいよ第34回大会まで約1ヶ月となりました。本号では大会企画シンポジウム「授業UDとUDL」をご紹介します。
第34回大会のテーマ「一人ひとり自分の学び方との出会いがそこにある―好奇心が伸びていく―」は、すべての子どもが自分らしい学び方を見つけ、成長していける教育のあり方を問い直すものです。このテーマを具体的に考える場として、本シンポジウムを企画しました。
授業のユニバーサルデザイン(授業UD)は、日本の学校現場で「すべての子どもに学びが届くようにする工夫」として展開されてきました。一方、Universal Design for Learning(UDL)は、学習科学や認知神経科学の知見に基づき、学びの多様性を前提とした教育課程設計の枠組みとして国際的に注目されています。両者をあらためて整理し、その接点と違いを見つめ直すことで、インクルーシブな授業づくりの新たな可能性を拓くことができるのではないでしょうか。
本シンポジウムでは、日本を代表する授業UD・UDLの実践者・研究者のお三方をお迎えし、次のような観点から話題提供をいただきます。
川俣智路先生(北海道教育大学)には、UDLの基本的な枠組みを手がかりに、学びのバリアを環境側からとらえ直す視点や、柔軟な教材や方法によって子どもの成長を支えるあり方について論じていただきます。
川上康則先生(杉並区立済美養護学校)には、授業UDとUDLに共通する「ユニバーサルデザイン」という発想を障害の社会モデルと結びつけ、教師の教育的信念に光をあてながら、日本の学校現場を問い直していただきます。
松久眞実先生(桃山学院大学)には、授業UDとUDLを「ハード面(教材や環境の工夫)」と「ソフト面(教師の関わり方)」の両面から整理し直し、授業改善に活かせる視点をご提示いただきます。
さらに、本シンポジウムでは授業UDの第1人者である桂聖先生(共愛学園前橋国際大学)に指定討論者としてご登壇いただき、参加者の皆さんが自身の授業を振り返り、両者の知見をどのように現場へ取り入れていけるかを考えるきっかけを投げかけていただくことを期待しています。
授業UDとUDLを架橋する試みは、子どもたち一人ひとりの多様な学びを支えるための新たなステージを切り拓くものです。ぜひ本シンポジウムにご参加いただき、ご自身の実践をアップデートするヒントを持ち帰っていただければ幸いです。
大会企画シンポジウム4(会場+オンデマンド配信)
授業UDとUDL
- 司会者・企画者:
- 菊池 哲平(熊本大学)
- 話題提供者:
- 川俣 智路(北海道教育大学 未来の学び協創研究センター)
- 話題提供者:
- 川上 康則(杉並区立済美養護学校)
- 話題提供者:
- 松久 眞実(桃山学院大学)
- 指定討論者:
- 桂 聖(共愛学園前橋国際大学)
通常参加申込み受付中
- 通常参加申込期間:
- 2025年7月8日(火)~9月23日(火)
- 諸費用の納入期限:
- 2025年9月23日(火)
- 会場での当日参加受付は行いません。
託児の申込受付中
会期中、会場に託児室を設置いたします。
利用をご希望の方は、託児のご案内ページから利用規約をお読みいただき、ご理解・ご同意の上、10月4日(土) 17:00までにお申し込みください。
特別支援教育士資格更新ポイントと参加者のポイント申請について
本大会の参加者ポイントについては、資格更新ポイントのご案内ページからご確認ください。