このたび、第80回日本顕微鏡学会学術講演会を幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催することになりました。会期は、2024年6月3日(月)から6月5日(水)の3日間です。顕微鏡学の基礎から応用にわたる多くの皆様に満足していただける講演会とする所存です。皆様の積極的なご参加をお待ちしています。
今回の学術講演会のテーマは、「ひと・分野・スケールをつなぐ顕微鏡」です。顕微鏡は、様々な学問の基盤技術として欠かせないもととなっています。また、顕微鏡法の多様化・高度化に伴い、各研究室が一つ一つの顕微鏡を持って使う時代から、共用施設として最先端の顕微鏡を使う時代に移りつつあります。従って、色々な分野の研究者が集まることで、顕微鏡の基礎的な理論からその応用法まで、「ひと」を繫ぐことで大きな発展が期待できると考えています。また、今回は第80回という節目にも当たることから、この学会をきっかけとして、今後の顕微鏡法が大きく発展していくことを願っています。
今回の学術講演会では、昨年に引き続き一般講演セッションを中心に広く演題を募集し、若手育成のための国際若手シンポジウムを企画しています。また、一部の部屋では機械翻訳による同時通訳を導入する事で日本語を母語としない方々にも積極的に参加していただける環境を整え、より国際色豊かな学会にできればと考えています。
公益法人としては、次の世代を担う中高校生に顕微鏡の面白さを伝えるべく市民公開講座(6月2日)も開催します。
今回は、幕張メッセという事もあり、比較的交通の便も良いので、これまで顕微鏡学会に参加したことのない学生・研究者の方々にも多く参加していただき、顕微鏡を軸として、人の輪が広がっていくことを願っております。
- 公益社団法人日本顕微鏡学会
第80回学術講演会
実行委員長 吉川 雅英
(東京大学大学院医学系研究科・生体構造学・教授)